内容説明
メルヘンは、若い人に向けられた「メッセージ」である。本書はメルヘンに込められた様々な情報を、斬新な切り口で解釈し直し現代に甦らせた。謎多きメルヘンの解明を通して、生き難い時代を乗り越えていくための手掛かりを模索した。若者とその両親の世代を念頭においた、問題提起の書。
目次
第１部 冒険と友情に彩られた男たちの人生（忠臣ヨハネス―シャネラーな姫を攫う冒険の旅；熊の皮を着た男―悪魔との賭けに勝って結婚までできた男；六人の家来―かぐや姫をゲットした男と家来たちの友情）
第２部 一途な愛を実らせた女たち（眠れる森の美女―両親が反対する男性との愛をつらぬく；ラプンツェル―母親を裏切った娘の生き方；恋人ローラント―母を殺して男と逃げた魔性の女）
第３部 難しい家庭を逃れ出た主人公たち（七羽のからす―女児の誕生を期に家を出された兄弟たち；ねずの木―家族による虐待か、修業のための旅立ちか；手なし娘―広い世間に救いを求めた女の旅）
著者等紹介
森義信［モリヨシノブ］
１９４３年、東京都生まれ。１９７１年、北海道大学大学院博士課程修了、国立釧路工業高等専門学校助教授、文部省教科書調査官を経て、大妻女子大学社会情報学部教授。皇學館大学兼任講師。専攻は西洋法制史、社会史、メルヘン学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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