内容説明
私が正しいのになぜ通らぬと嘆くサタン。成程と納得してしまう大衆。黙せられる少数派。人の心とこの世の桎梏を唄う『ミルトン』序歌を解読する。
目次
第1章 サタン的自我の失墜と克服―加えられた5葉の意味及び第9葉まで
第2章 サタンの内閉性と「石化」―内と外のパラドクス
第3章 “pity”と「沈む陽」
第4章 ゴルゴヌーザの地政学―タイバーンの小流
第5章 サタンの「女性性」―「流出」ルーサ
第6章 永遠界の七人の庇護者たち
第7章 ミルトンの自我滅却の決意―内なるサタンの超克をめざして
第8章 ミルトンの降下
著者等紹介
川崎則子[カワサキノリコ]
1959年東京に生まれる。1982年お茶の水女子大学文教育学部外国文学科英文学専攻卒業。1989年同博士課程人間文化研究科比較文化学専攻単位取得。岐阜市立女子短期大学英文学科講師(1994年より助教授)。1992年ケンブリッジ大学及びロンドン大学客員研究員(文部省在外研究員)。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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