内容説明
平家物語は、日本文学史では一般に軍記物語というジャンルで考えられている。しかし一方では仏教文学というラベルをはられることも多い。この作品は束縛されない立場にたって、任意のページからよみはじめることが、おもしろくよむことにつながる。平家物語は多様なよみかたを許す作品であるから、そのおもしろさを探る。
目次
第1部 平家物語(平家物語―こう読めばおもしろい;小督をめぐる高倉天皇の純愛説話;小督局説話補遺 ほか)
第2部 宇治拾遺物語(『宇治拾遺物語』にのる「薯粥」;『宇治拾遺物語』にのる「氷魚」;『宇治拾遺物語』にのる「かひもちひ」)
第3部 従然草(『徒然草』にのる「芋頭」;『徒然草』にのる「かつを・鯉」;『徒然草』にのる「柑子」)