内容説明
言葉こそ人間=存在の最も本質的な存在様式である。―この言葉を軸に、すでに始まっている21世紀と、すでに超えられつつある20世紀を縦横に論じた注目の書。イエス(新約)からマルクス、サルトル、カミュ、吉本隆明まで、20世紀近代(現代)が陥った誤りを鋭く突き、「出口なき反抗」それすらすでに失って、果てしなく広がる現代の砂漠、その精神の不毛状況を、その根源において正す。
目次
二つの秩序
砂漠を内にはらむもの(『現代』の本質;その方向)
吉本隆明ノート
詩と政治の関係(谷川雁―原点が存在する;大地の商人)
正義の人人
V誕生―あとがきとして
吉岡実の作品について
パルク・荒地・現代詩
若い作曲家への手紙
荒地〔ほか〕
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- 和書
- 文法の組織