内容説明
本書には四百十三句がおさめられている。昭和六十二年から平成九年初頭までの句であるが、昭和六十一年までの作品も、若干ふくまれている。句集名の七段花は、紫陽花の一種で、シーボルトが「フローラ・ジャポニカ」に記載している。その後誰もこれを見たものがいなかった。1959年に六甲山中で偶然に六甲山小学校の職員によって発見された。現在は同小学校や山上の植物園で増株され、方々の植物園に分株されている。その名(ヒドランゲア・ステルラタ)にふさわしい小さな花弁をもつ。著者も一株育てていたが、阪神・淡路大震災にも耐え、変らず花を開きつづけている。句集名にした理由の一つでもある。