内容説明
人間の生を追求する二人の作家。生の有り様を示すため、ジェイムズは「意識」を描出し、コンラッドは「眺め」を創出した。
目次
1 『ロデリック・ハドソン』など―「眺め」と「意識」について
2 『デイジー・ミラー』―マナーと自由と「意識」について
3 『モーヴ夫人』―ロングモアの「意識」
4 『ブライズデイル・ロマンス』から『ボストンの人々』へ―「眺め」を創ること
5 『メイージの知ったこと』―「意識」と知ること
6 『使者たち』―ストレザーの「意識」について
7 『闇の奥』―「語り」と「眺め」
8 『ノストローモ』―「眺め」について
9 『カサマシマ公爵夫人』と『密偵』について―物をみる位置の違い