内容説明
二百万人の豊胸“美人”の大多数は満足していたが、豊胸材禁止令(1992年)が出されると―女性達は恐怖心にかられ、PL訴訟を起こした。弁護士はそれを儲かるギャンブルと考え、医者は無責任な証言をし、陪審員は感情操作され、メディアは煽った。医学的真実とは無関係に進む無数の個人訴訟、史上最大の集団訴訟の和解合意とその崩壊。女性内科医の目を通してアメリカ社会が見えてくる。
目次
1章 豊胸材物語
2章 豊胸材とは
3章 FDA禁止令
4章 裁判ラッシュ
5章 科学的証拠
6章 法廷における科学
7章 あくなき欲望と堕落
8章 アメリカ人と健康ニュース
9章 豊胸材と科学の拒否
10章 私達はどこに位置しているのか
著者等紹介
野一色泰晴[ノイシキヤスハル]
東京都出身。岡山大学医学部卒。岡山大学付属病院外科学教室にて一般外科、血管外科の研修等をうげく。広島逓信病院、三豊総合病院、岡山大学温泉研究所、岡山大学医学部付属三朝分院を経て現在は横浜市立大学医学部勤務。この間、あめりか、アリゾナ大学客員教授、オランダ、グローニンゲン大学客員教授、あめりか、スタンフォード大学特別科学者、アメリカ、ミネソタ大学非常勤講師を兼任。国際人工臓器学会理事、日本人工臓器学会理事、日本組織工学会理事。5人の娘の父
野一色いづみ[ノイシキイズミ]
東京都出身、京都大学薬学部卒、薬剤師。藤沢薬品工業中央研究所、岡山赤十字病院薬剤部勤務を経て1994年にナイセム設立、獣医学関係の論文の翻訳と、小学生から大学受験生までの英語指導を行い、現在に至る。5人の娘の母
山本睦子[ヤマモトムツコ]
東京大学教養学部文化人類学卒。スペイン、グラナダ大学外国人課程修了。アメリカ、スクールフォーインターナショナルトレーニング修士課程入学。マスターオブインターカルチュラルトレーニング修士取得。東京都足立第14中学校勤務、岡山市立オリエント美術館内喫茶室「イブリク」経営、在カナダ日本大使館勤務、AMDA(アジア医師連絡協議会)勤務を経て、現在は四国学院大学短期大学助教授
中山〓彦[ナカヤマアツヒコ]
新潟市出身、東京大学農学部農芸学科卒。三井石油工業(現、三井化学)任務。’97年三井化学退社。この間に広島大学工学部化学工学科非常勤講師兼務。さらに通産省関係の外郭団体バイオテクノロジー開発技術研究組合およびトノクラ医科工業に出向。現在は中山エコ研究所主宰
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