内容説明
漱石はどの程度漢詩の「きまり」に忠実だったのか。はじめて漢詩を作る人の為の格好の入門書。
目次
漢詩の種類
漢詩のきまり
近代詩のきまり
古体詩のきまり
漱石詩一覧
各詩分析考察
分析のまとめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
3
漢詩はもともと日本人の教養の一つだった。明治時代には量的に江戸時代以上の盛況で、新聞には短歌欄や俳句欄とともに、漢詩欄が一般読者の投稿を迎えたという。詩と言えば漢詩を意味し、日本語の詩は新体詩とよばれて区別されてきた。太平洋戦争後は急激に衰微してしまっていたが、ＮＨＫの「漢詩紀行」などの放映によって注目が集まった。漢詩には多くのきまりがあり、厄介なことだという。自笑壺中や半生意気、大愚難到など自分がきいたこともないようなものが大半だった。2017/11/06
