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目次
1章 春のあらし
2章 ぼけへの入門
3章 義母の仕事
4章 ぼけを楽しく
5章 義母の詩
6章 義母の世界
7章 霧の中で
8章 光明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
6
1980年代に義母を介護した元看護師の傑作ノンフィクション。旅先で、机の上の浴衣が取れず、新聞や雑誌を持ち「これかな?」と。「目の前が真っ白で、何がなんだかさっぱりわかんねえんだよ。まるで霧の中にいるみてえで、何も見えねえんだわ」自分の世界を見事に表現する能力がある。それが日々失われていく。義母の起こす混乱だけでなく、彼女が生きた豊かな歴史も語られるのがいい。茨城県鹿島には、佐竹義宣が饗応と偽り招いた城主らを殺した16世紀の出来事が語り継がれる。自らも武家出身で祖父は切腹、祖母は父を抱き寺へ逃げた。2021/11/26
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