目次
現象としての命(おしくらまんじゅう;食べ物 ほか)
北海道無銭旅行(轢死タヌキ;北海道無銭旅行解説 ほか)
石川竜一との山旅(岩の岩魚;モリアオガエル ほか)
命は尊いか?(ムカシッダルタ;獲物 ほか)
ただ生きる(銃猟;被弾 ほか)
著者等紹介
服部文祥[ハットリブンショウ]
登山家。作家。1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。登山をオールラウンドに高いレベルで実践し、96年世界第2位の高峰K2(8611m)登頂。99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」を始める。『ツンドラ・サバイバル』(みすず書房)が第5回梅棹忠夫山と探検文学賞。小説『息子と狩猟に』(新潮社)が第31回三島由紀夫賞候補作。山岳雑誌『岳人』編集者
石川竜一[イシカワリュウイチ]
写真家。1984年沖縄生まれ。鬱屈とした生活の中で偶然カメラ(壊れたオリンパス・トリップ35)に出会い、その後、全生命力を写真に注ぎ込んで生きる新進気鋭の写真家。その集中力は凄まじく、それが過酷な登山中であってもスイッチが入れば我を忘れて撮影に没頭する。『絶景のポリフォニー』で写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sakie
16
写真詩集。そうですか、詩がお好きでしたか。服部文祥の文章から丁寧や体裁という余分をそぎ落としたらこうなるのか、と唸った。余計な物を持たずに自分の身体だけで山野を進めば、思考もそぎ落とされるはずで、服部文祥は命を撃つたび、そぎ落とされた言葉でぐるぐる考えるのだろう。『だが銃弾が獲物を破壊し止め刺しで頸動脈を開き 命が絶えるまでの情景や感覚に「善」に分類されるものは何ひとつ見い出すことができない』。撃ち、喰い、考え込み、進む。ちょっと家族の前で読むのがはばかられる。だって写真が死骸とか内臓とかなんだもん。2023/07/30
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