幻想の平和―1940年から現在までのアメリカの大戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 457p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772704922
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0031

内容説明

台湾を中国に任せ、日本を自立・核武装させるアメリカの大戦略「オフショア・バランシング」とは?米国政府を動かした“ネオクラシカル・リアリズム”の重要理論、待望の邦訳化。

目次

イントロダクション
第1章 理論、歴史、そしてアメリカの大戦略
第2章 第二次大戦とアメリカ世界覇権の基礎
第3章 アメリカの大戦略とソ連―一九四五~一九五三年
第4章 西ヨーロッパにおける門戸開放とアメリカの覇権
第5章 ヨーロッパの封じ込め―アメリカの覇権とヨーロッパの反応
第6章 リベラルのイデオロギーとアメリカの大戦略
第7章 アメリカ一極時代の終焉
第8章 オフショア・バランシングという戦略
結論

著者等紹介

レイン,クリストファー[レイン,クリストファー][Layne,Christopher]
テキサスA&M大学ロバート・ゲーツ特任教授。専門は国際関係論とアメリカの対外政策。米国弁護士の資格も持つ。1981年にカリフォルニア州立大学バークレイ校にて博士号修了

奥山真司[オクヤマサシ]
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。英国レディング大学大学院で修士号(MA)と博士号(PhD)を修了。国際平和協会主任研究員。米国地政学研究家。戦略学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Shin

20
アメリカの大戦略に関する学術書でありながら、欧米を中心とした国際関係論および現代史にもなっていて読み応えのある本。「覇権」を指向する国はその覇権の重さゆえに自滅していくというセオリー(というか歴史的教訓)、および米国は本質的には島国であり距離と海に隔てられて国防上優位にあるという前提に立ち、それぞれの地域はそれぞれの地域でパワーバランスを取ればいいじゃない、というオフショア・バランシングを提唱する。理論としてはあり得るけど、それが実現した世界は今より不安定な感じがしてならない。2015/06/17

Sanchai

1
とばし読みで図書館に返却した。息子ブッシュ政権の頃に書かれた本だが、日米同盟の綻びはオバマ大統領になってからの方がやや目立つようになってきている気がする。2014/03/30

K

1
著者は、アメリカの覇権を継続させるカギは「オフショア・バランシング」戦略にあると説く。1940年代からアメリカは一貫してユーラシア大陸の主要地域に影響力を行使し、自由民主主義体制と市場経済という2つの点において「門戸開放」を目指してきたという。 そのような戦略では、アメリカが不必要にコストを浪費していると著者は指摘。 今後はユーラシアから手を引き、死活的利益がかかる局面においてのみアメリカはそのパワーを行使すべきと主張する。 日米同盟の終焉もうかがえる。日本人必読の一著。2012/10/20

しく

1
P329「つまり、リベラルな覇権国というのは時間を経るにしたがって自らが設定したオープンな国際経済システムの犠牲者となってしまうことだ。」 とありますが、そういう事じゃなく著者の言う、アメリカが今までにやってきた「アメリカが望むイデオロギー及び政治システムに変更しないならオープンな市場にアクセスさせない」という原則が崩れているからじゃないでしょうか? ワシントン政府には、中国に対しては門戸開放をさせられてないという感覚が無いのでしょうかそして門戸開放してない状態で市場を自由に使われているという自覚も。2012/06/08

lakeside3000200

0
現在のアメリカに危機感をもった著者が書いただけあって「学術書」でありながら「時事」的な関心にも応えられる書籍。刊行は少し前だがこの本に現実が追いついてきた感がある。今こそ読んでいく本だろう。2017/02/18

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