内容説明
数世紀にわたる世界史の動向を九十年前に予見。それは今日確実に現実化している。世界的なロングセラーの普及版。世界の局面を見極める。経済の流れを洞察する。文化人、経済人必読の名著。
目次
緒論
第1章 数の意味について
第2章 世界史の問題
第3章 大宇宙
第4章 音楽と彫塑と
第5章 魂の像と生命感情と
第6章 ファウスト的自然認識とアポルロン的自然認識と
著者等紹介
村松正俊[ムラマツマサトシ]
明治28年(1895年)東京に生まれた。東京大学文学部卒業。以後慶應大学、日本大学、東洋大学などの教職のかたわら『新思潮』『種蒔く人』『詩聖』などの同人として文芸評論、社会評論、詩作などを発表した。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gotoran
37
第一次大戦の体験から欧州の混乱と没落の危惧を実感し本書執筆に至ったと云う著者。世界史を、ニーチェの生きた意志の発展「アポロン的自然認識」と「ディオニソス的なるもの」はたまたゲーテの形態学「ファウスト的自然認識」と捉え、歴史形態学によるギリシャ・ローマと西洋の文化の比較で、その特徴を類型化し、エジプト、バビロニア、インド、中国、メキシコ、更にはロシア文化へ当て嵌め、比較した。久々の2段組みに苦戦。非常に興味深くも、あまりにも広範かつ深い、通読域を出ず。めげずに第2巻「世界的展望」も。2015/09/15