ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

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  • サイズ A5判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772695145
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

内容説明

経済学は、いま「新発見の黄金時代」を迎えている。行動経済学、神経経済学、実験経済学、情報経済学、進化経済学、新制度派経済、新開発経済学―これらの最新分野が、私たちが抱えているさまざまな社会問題にどのように役立つのか?格差、幸せ、信頼などの核心は?情報と市場、経済と社会は、いかにリンクするのか?公共政策にどう有効活用できるのか?―最優秀経済ジャーナリストとして、ウィンコット賞を受賞した著者が挑む。

目次

1 富と貧困の謎(歴史探偵;なにが経済を成長させるのか;いかにして貧困を過去のものとするか)
2 個人は自由に選択できるか(経済学は幸せにどう役立つか;人間のための経済学;情報と市場)
3 自然、市場、社会(殺気立った猿と起業家;経済と社会;なぜ経済学に魂があるのか)

著者等紹介

コイル,ダイアン[コイル,ダイアン][Coyle,Diane]
エコノミスト。英国・財務省のアドバイザーを経て、現・英国競争委員会の委員。マンチェスター大学客員教授。コンサルティング会社エンライトンメント・エコノミクスの経営者でもある。『インディペンデント』紙の元経済担当編集者。ハーバード大学から経済学の博士号を取得。英国で卓越した金融ジャーナリストに贈られる「ウィンコット賞」を受賞(2000年度)。また著書『脱物質化社会The Weightless World:Strategies for Managing the Digital Economy』(東洋経済新報社)では、『ビジネス・ウィーク』誌のブック・オブ・ザ・イヤーを受賞。ロンドン在住

室田泰弘[ムロタヤスヒロ]
1965年東京大学工学部、67年同経済学部卒業。ペンシルベニア大学大学院修士。日本経済研究センター主任研究員、埼玉大学助教授を経て、現在湘南エコノメトリクス社長

矢野裕子[ヤノユウコ]
東北大学経済学部卒業、スタンフォード大学食料研究所修士。(財)日本エネルギー経済研究所、国連開発のための技術協力局を経て、矢野&アソシエーツ代表

伊藤恵子[イトウケイコ]
米スワスモア大学卒業、エール大学修士、LSE(ロンドン大学)博士。国連本部、欧州復興開発銀行、世界銀行を経て、現在、著作、翻訳、通訳活動に従事。ロンドン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

珈琲好き

7
経済学というのは色々な学問を飲み込もうとする野心的なものなのだなぁ。集団が状況に適応して発展していく過程という経済学的な視点からなら、系統だった歴史も書けるのかもしれないと思った。2016/02/12

Nobu A

6
「GDPの歴史」に続いて逆時系列でダイアン・コイル2冊目。前著と違い、過去200年の経済学を俯瞰し様々な理論と多岐に渡るので焦点が合わず多少難解。被る箇所もあるが、ダイナミックな経済学を少しでも理解してもらおうという意気込みを感じる。行動経済学、非対称情報、ゲーム理論等の説明はなるほどなと頷く。一方で、近年、中国やGAFAの台頭があるが、世界的経済情勢の基本的な部分はー比較的貧困率は減少だが、富裕層と貧困層の格差拡大等ーあまり変わってない気がする。経済史を振り返えるなら、筆者の将来の予測も聴きたかった。2019/07/30

Sanchai

6
ここ20年ほどの間に出てきた様々な経済学の学説について紹介しており、非常にためになった。取りあえず、原書が発刊された2007年時点までのおさらいをするにはとてもいい本。でも、それから7年も経過すると、経済分析には新たな展開もあり、「最新」というには古さも出てきた。そこは自分で学べということでしょう。問題は索引がついていないことと、著者が引用している論文について、どの本のどこから引用しているのかが明記されていないこと。これを読んで、次には引用文献にあたってみたいと思っても、それが調べられないのは困りもの。2014/12/23

非合理

5
近年の経済学を紹介書する本。経済史(ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』が説明する西欧の新大陸征服と技術の組合せがその後の西洋の覇権を説明するというのは経済的証拠とは一致しない)や開発経済学は知らない話ばかりなので楽しめた。2016/08/16

じょに

5
とりあえず、初めてミクロ経済学の授業を受けた時に誰しもが感じる「経済学ってしょうもなくない?」って気持ちは軽減するので良書。でも要するに、『主流派』の経済学がこれまで他の人文社会学を無視ってだたけでしょう。そうじゃなくなりましたと言えども、著者からは取り違えている感がプンプンする。政策科学を自負するのなら、尚更敏感であるべきじゃないのか、とか思ったり。それ自体にポストフォーディズム的な権r(ry...とか言えちゃう。まぁ仕方ないんだけども。卓越主義的になるしかないのか。嫌。2009/01/17

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