内容説明
出産するオス・数珠つなぎのSEX・メスの体内で養われるジゴロ・肛門のなかで暮らす魚…ハーマン・メルヴィル賞を受賞した博覧強記の海洋生物学者による大人のお伽噺のような、海の生きものたちの真実。
目次
教えることのむずかしさ
死を呼ぶ毒針
マダコ狩り大会
真夜中の怪談話
エデンの園―禁断の木の実と生命の樹
ロマンスの現実
愛の妙薬
南の海の細長いソーセージ
学名が唯一つけられた雄性生殖器
生きた槍〔ほか〕
著者等紹介
カプラン,ユージン[カプラン,ユージン][Kaplan,Eugene H]
海洋生物学者。ホフストラ大学・海洋研究所所長。同大学の環境保全学および生態学における特別栄誉教授。海洋生物に関する著述でハーマン・メルヴィル賞を受賞
土屋晶子[ツチヤアキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
67
「ハーマン・メルヴィル賞を受賞した博覧強記の海洋生物学者による大人のお伽噺のような、海の生きものたちの真実」と銘打たれており、「広大な海で繰り広げられる、摩訶不思議な愛と性の饗宴」というもの。 著者のユージン・カプランは学者だが、同時に大学での講義の役も担っている。 講義の際、学生達に興味を持ってもらうため、先生達は工夫を凝らす。 本書は、まさに「広大な海で繰り広げられる、摩訶不思議な愛と性の饗宴」を縷縷、解き明かすもので、奇妙奇天烈なる愛の痴態の数々をこれでもかと語っている。2010/09/22
Cana.t.kazu
4
平易でユーモラスで,専門性もあり中々に面白かったです。2025/03/13
紫乃
4
海には面白い生き物がいるんだと思うとわくわくしました^^2012/02/10
naoto
3
海洋生物学の教授が、学生に興味を持ってもらおうとセックスの話をメインに?海の生き物を語る的な本。子孫を残して遺伝子をつないでいくのが生物の最大よさの目的ならば、セックスの話メインなのはある意味生物学的に正しいと言えるのでは。多種多様な生物の話、本当に面白い。2018/12/21
枝
3
楽しかった。 良くある不思議な生態だけでなく、ユニークな作者の体験などを交えた楽しい講義。 カンディル怖いわ。2011/09/01