内容説明
「位子 雀部朝臣道奥 銭五百文」。701年、大宝律令を基軸にした律令国家が誕生した。この時から、人が人を「評価」する制度が出来上がった。この物語は藤原京から平城京の時代に、「従五位下」という貴族まで上った下級役人の悲哀に満ちた著者渾身の歴史小説である。
著者等紹介
古川昭一[フルカワショウイチ]
兵庫県生まれ。著書に『古代の疼き―有間皇子と網代』(清風堂書店)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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