出版社内容情報
日本は敗戦後、国の主体「国体」は天皇から米国に変わったのだろうか。80年間、戦争はなかったものの米国への従属性は深まった。誰が「悪者」なのか? 吉田か中曽根か、小泉か安倍か、それとも……今、日本の危機とは何か。昭和史研究の第一人者・保阪と気鋭の政治学者・白井が白熱討論を繰り広げる。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
funuu
5
歴史と現代の橋渡し
保阪正康の昭和史に関する深い知識と、白井聡の鋭い政治学的視点が組み合わさることで、戦後日本の歩みを歴史的文脈と現代の課題の両面から捉え直すことができました。特に、対談形式は両者の意見のぶつかり合いや補完関係を通じて、複雑なテーマを立体的に理解する手助けとなります。歴史を単なる過去の出来事としてではなく、現代日本のアイデンティティや課題にどう繋がるかを考えさせられる点が印象的でした。
「日本は米国の属国だったのか」という問いは、戦後日本の国家像を考える上で避けられないテーマです2025/08/16
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