出版社内容情報
マルクスの唯物史観における「上部構造」を社会科学の命題として定める。マルクスの唯物史観における「上部構造」を社会科学の命題として定める。
これからの社会を担う方々は、すでに唯物史観を知らないかもしれない。60歳以上の方々は、唯物史観といえばマルクス主義者が昭和期に展開した革命理論だと認識しているであろう。
本書で展開するのはそうではなく、社会科学の法則としての唯物史観である。基本として正しいマルクスの「唯物史観の公式」、とりわけ上部構造の土台による被規定性を扱う。
序 論 第1節 土台と上部構造の発生
第2節 社会学の視座と形態
第3節 行為の原理・原則および派生する行為論上の定式
第1章 行為者に内在する観念過程
第1節 行為主体の観念
第2節 行為主体による賞賛と優越
第3節 行為主体による思想
第4節 行為者のその他の観念性
第2章 支配権力者の行為過程
第1節 国家形態
第2節 資本主義国における支配権力と政治過程または支配権力者の土台対応行為
第3節 時代特有の被支配者向けイデオロギー
第3章 被支配者の継起する観念過程
第1節 行為共同性下の観念過程
第2節 被支配者の新たな観念過程
第3節 人間の歴史への参加
隈 栄二郎[クマエイジロウ]
著・文・その他