出版社内容情報
大航海時代、軍事力と金融力を背景に世界の植民地支配を争ったヨーロッパ列強は地下資源、人的資源を収奪し、民衆から富を奪い、自国に持ち去り、民衆には政治的沈黙が強いられた。
明治維新以後、周回遅れで列強入りした日本は帝国への道をひた走り朝鮮半島、中国大陸、東南アジアにまで版図を広げ、やがて崩壊していった。
本書は、帝国日本と中国、朝鮮半島との関係史であり、東アジアの近現代史の試論である。帝国主義者の末裔が未だ持ち続ける優越思想の克服をも展望したものである。
内容説明
大航海時代、軍事力と金融力を背景に世界の植民地支配を争ったヨーロッパ列強は地下資源、人的資源を収奪し、民衆から富を奪い、自国に持ち去り、民衆には政治的沈黙が強いられた。明治維新以後、周回遅れで列強入りした日本は帝国への道をひた走り朝鮮半島、中国大陸、東南アジアにまで版図を広げ、やがて崩壊していった。本書は、帝国日本と中国、朝鮮半島との関係史であり、東アジアの近現代史の試論である。帝国主義者の末裔が未だ持ち続ける優越思想の克服をも展望したものである。
目次
第1章 帝国主義成立期―19世紀末から20世紀初頭
第2章 世界史に登場した未開の地 アメリカ大陸
第3章 膨張するアメリカ・イギリス・ロシア
第4章 開国―国際社会にデビューした日本
第5章 大日本帝国憲法と神国日本
第6章 アジアに膨張する帝国主義日本
第7章 第一次世界大戦という時代
第8章 関東大震災に襲われた日本
第9章 金融恐慌と軍部の台頭
第10章 戦時体制を構築する世界と日本
第11章 日中戦争前夜、戦争とアヘン
第12章 第二次世界大戦が出現した世界
第13章 占領が始まり、戦争が裁かれる
第14章 アメリカの東アジア戦略
著者等紹介
小澤龍一[オザワリュウイチ]
1940年生。山梨大学在学時代は60年安保闘争の真っ只中。全学の自治会議長を歴任。2012年~東アジアの留学生を対象にした河正雄私塾「清里銀河塾」塾長代行。甲斐源氏発祥の朝陽山清光寺檀家総代長。敗戦の年、5歳。幼児期に戦争を体験した戦後民主教育一期生として、世界平和、人権の拡張を願い、とりわけ、日中韓の善隣友好・平和共存のために微力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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