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出版社内容情報
障害の枠に入らない1700万の人々
内容説明
人口の14%の人が境界知能?偏見にさらされ、差別される「障害」の枠に入らない1700万の人々。
目次
第1章 境界知能とは?
第2章 乳幼児期
第3章 小学・中学生の時期
第4章 青年期、高校以降の進学・就職をめぐって
第5章 境界知能の子どもに必要な支援
第6章 精神医学の知的障害診断との関連
第7章 発達障害との併存
保護者から寄せられた質問
著者等紹介
古荘純一[フルショウジュンイチ]
青山学院大学教育人間科学部教育学科教授。昭和大学医学部卒業、昭和大学医学部大学院医学研究科修了。医学博士。資格は、小児科専門医、小児神経専門医、日本てんかん学会専門医、日本児童青年精神医学会認定医など。2024年3月現在の主な役職は、日本小児科学会用語委員長、日本発達障害連盟理事、日本小児精神神経学会常務理事、日本子ども健康科学会理事。発達障害、子どもの不安症・うつ病・トラウマ、重症心身障害児(者)などを主な臨床研究領域としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
予算にも人ので努力できる範囲にも限界はある以上、どこかで線引きを行う必要があるのは仕方がない。ただし、その際にはその線引きが適切なのか、また、外れた場合にどうフォローしていくかをよく検討しなければいけない。それ抜きにしてただルールだからと切り捨ててしまえば、不幸になる人が出てくるのは避けられない。人間である以上完璧な制度設計は不可能にしても、できる限りそれに近づける努力は必要である。2024/10/05
貧家ピー
3
IQが70~84で、知的障害の診断が出ていない人の通称。70未満の場合には「知的障害」と診断されるが、境界知能は平均的な層と知的障害の境目にあたる知的ボーダー。IQが平均より低いために日常生活で困難が生じることがあるものの、「知的障害」とは診断されず、公的支援を受ける事ができない。人口の14%は存在すると推測されている。乳幼児期・小中学校・青年期高校以降の各時期の事例、必要な支援など。2024/06/19
鳩羽
2
IQが知的障害には当たらないけれど、平均からは外れるため、軽度知的障害と変わらないくらいの生きにくさがあっても支援が得られず、取りこぼされる境界知能について簡潔に説明された本。簡潔なだけあって当事者的にはなかなか辛いものがあった。「語彙が豊富だけど理解が表面的」というのは、まさしくその通りだし、他の子より一年二年遅れている感じ、というのが、実年齢にIQを掛けてみた数字の年齢程度の発達というのにも納得した。努力や工夫で変わるわけではないので、じゃあどうしたらというところが、やはり困り事として残る。2024/11/23
精神崩壊
0
親向け。Q&Aが良かった。しかし、私の場合恐らく統合失調症の治療薬による境界知能なのだが、記載がなかった2025/05/04
ぴーた
0
個人的に大きな懸案事項となっている身近にいるボーダーなのか?人物対応策検討の一環として読みました。この本の著者が小児精神科医なので。例として記載されているのが、小学生~高校生?の範囲でした。ただし、特性に関する記載やWISC検査の内容など知識としてありがたい記載も多くて勉強になりました。大人になっても、特性として弱い所を強化すれば改善が見られるのか?得られたヒントを元に取り組んでみたいと思います。