出版社内容情報
新しい公害に対し、いま私たちにできることがあります。
4730種類*以上の仲間がいるなか毒性が明らかになり規制されているのは、たった2種類―PFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーファス)。
ほとんどの有機フッ素化合物(PFAS)は、毒性がわからないまま、リスクを潜ませ暮らしの中に溶け込み、水・土壌、人体へと入り込み、分解されることなく、蓄積されているのです。(*OECDによる定義)
20年以上にわたり有機フッ素化合物(PFAS)の毒性を研究し、市民とともに暮らしのなかの汚染調査をしてきた研究者がやさしく解説。沖縄、東京、愛知、大阪で汚染被害を訴え、解明にむけて国内外に発信する市民運動4団体の報告も収録。
◎PFASって何? 健康への影響は?
◎国際社会はどのように動いているの?
◎日本における汚染の実態は?
◎日本の社会が取り組むべきことは?
◎今、私たちに何ができるの?
内容説明
20年以上にわたり有機フッ素化合物(PFAS)の毒性を研究し、市民とともに暮らしのなかの汚染調査をしてきた研究者がやさしく解説。沖縄、東京、愛知、大阪で汚染被害を訴え、解明にむけて国内外に発信する市民運動4団体による報告も収録。
目次
はじめに 広がり続けるピーファス汚染
第1部 これだけは知っておきたいピーファス汚染(ピーファスとは何か?;ピーファス問題の発覚;日本のピーファス汚染の実態;ピーファスの人体への影響;ピーファス問題の今後)
第2部 ピーファス汚染に立ち向かう(嘉手納・普天間基地周辺での地下水汚染―子どもたちの未来に美ら水を取り戻したい(町田/直美)
東京・多摩の地下水汚染と血液検査から緊急対策を求める(根木山/幸夫)
愛知県豊山町の水道水汚染―血液検査から汚染源の特定へ(坪井/由実)
大阪府摂津市から、大企業の世界的汚染に声を上げる(増永/わき)
命の水を守るために、いま私たちができること)
あとがきにかえて ピーファス問題は始まったばかり
著者等紹介
原田浩二[ハラダコウジ]
京都大学大学院医学研究科准教授。専門は環境衛生学。京都大学大学院医学研究科助教、講師をへて2009年から現職。2002年に京都大学で小泉昭夫教授(現・名誉教授)の調査チームの一員としてピーファス汚染に取り組み、近年は国内各地の市民団体と協力しながらPFAS汚染の調査・研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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