内容説明
被災者と向き合った著者だからわかる、リアルな災害の数々の事例から考える、生活再建に向けた効果的な支援策、法律制度、地方自治体・民間団体による支援の際に、必要な情報を90のポイントにまとめた「災害ケースマネジメント」ガイドブック。
目次
第1章 被災地のリアル(取り残される被災者;災害対策を考え、学ぶ ほか)
第2章 被災者支援制度の改善(災害救助法を見直す;「仮の生活」からの脱却 ほか)
第3章 災害ケースマネジメント(先駆的な取り組み;災害ケースマネジメントとは ほか)
第4章 被災者が主人公となる生活再建(被災者が主体となるために;一人ひとりを大切にする災害文化)
著者等紹介
津久井進[ツクイススム]
弁護士(兵庫県弁護士会所属)。1969年生。日本弁護士連合会災害復興支援委員会委員長、近畿災害対策まちづくり支援機構事務局次長、一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会共同代表、兵庫県震災復興研究センター共同代表、関西学院大学災害復興制度研究所研究員、日本災害復興学会理事ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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99trough99
26
大きな自然災害が発生し、急性期を過ぎてからも、被災者一人ひとりの困難に添い遂げる続ける事業である「災害ケースマネジメント」がどんなものなのかを知りたく手に取った。弁護士である筆者らしく、法律論から考える被災者支援の視点が興味深い。多くの専門家集団がステークホルダーとして登場するが、一構成員としてどのように関わるのか、今後、しっかりと考えていきたい。2024/05/04
卓ちゃん
1
行政では、人のために「制度」が活用されるのではなく、人を「制度」という器に押し込めてしまいがちであるが、規則や基準に人を合わせるのではなく、被災者一人ひとりの実情(ケース)に合わせて、対応(マネジメント)を適切に考えていこうという考え方が紹介されている。とにかく、被災者を救うために、法令の形式的公平性にとらわれることなく、本来の人権保護の目的を持って災害救助法を運用することの必要性を訴えられている。行政職員がどのような姿勢で災害救助や被災者支援に取り組むべきか、考えさせられる。心洗われる。2020/08/06
りょうた
0
被災者の生活再建を個別にサポートする取組「災害ケースマネジメント」の実施に向けて、各地で動き始めています。2025/05/27
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