内容説明
「このまちをでていかなくてはならないの」とおかあさんがいいました。そうなったら、あなたはどうしますか。安全に暮らせなくなった故郷を去り、難民として逃れる親子の物語。
著者等紹介
ミルナー,ケイト[ミルナー,ケイト]
ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズでイラストレーションを学んだのち、アングリア・ラスキン大学大学院で絵本・児童書のイラストレーションを専攻、修士号をとる。『なんみんってよばないで。』で、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館イラストレーション賞(2016年)、クラウス・フリュッゲ賞(2018年)を受賞している
こでらあつこ[コデラアツコ]
小寺敦子。お茶の水女子大学大学院修了。短大非常勤講師、私設ゆりがおか児童図書館の活動を経て、英語圏の子どもの本の翻訳を始める。日本翻訳家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
37
新着図書。世界中で迫害されている人たちがいる。そして、最低限の保証がされた暮らしを求めて逃げてくる。自分が生まれ育った場所で生きていくことができないつらさ。愛していたものを置いていかなくてはいけない悲しさ。様々な困難。娘は一人で読み、「本当にこんなことがあるの?」小学生低学年にもわかる言葉で書かれていますが、現実を理解することは難しいよね。親子で話し合うきっかけになる素晴らしい一冊です。2020/02/22
どあら
31
図書館で借りて読了。日本での難民申請がとても厳しい為に、他の先進国と比べて受け入れ人数が極端に少ないということを子供達にも知って考えてもらいたいと思いました。2020/07/25
おはなし会 芽ぶっく
29
難民の抱える問題を、子どもたちに想像しやすく描かれた絵本。お母さんが「なんみんの こ って よばれてもね これだけは わすれないで あなたの なまえは なんみん じゃないのよ」という言葉が心に刺さります。あとがき、解説をしっかり読んで子どもたちに伝えたいです。SDGs 17の目標 【4 質の高い教育をみんなに】【10 人や国の不平等をなくそう】 2019/11/26
ヒラP@ehon.gohon
24
難民として、異国に渡った子どもについて考える本です。 やっとの思いで移り住んできた子を、「難民」という言葉でひとくくりにしないでほしい、どの様にして移り住んできたかをわかってほしい、という本でしょうか。 当たり前の生活を失って、どんな苦労をしてきたか、一緒に考えたい絵本です。2020/01/02
わむう
24
教師である娘に、「子どもたちに難民のことを教えたいが良い本がない」と相談されて創った絵本だそうです。見開きページごとに「あなたならどうする?どう思う?」と問いかけがあるので子どもたちと対話しながら読み聞かせができますね。2019/10/08