物理学者池内了×宗教学者島薗進―科学・技術の危機 再生のための対話

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物理学者池内了×宗教学者島薗進―科学・技術の危機 再生のための対話

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772612494
  • NDC分類 404
  • Cコード C0036

出版社内容情報

原発事故と事故対応の不備、STAP細胞の論文撤回、製薬会社と科学者の癒着、論文の捏造や剽窃など、科学・技術への信頼喪失は、増幅の一途をたどる。
一方、軍事利用を目的とした研究体制が推進・強化され、科学は学術としての存在理由を問われている。
現代科学が内包する各種の問題点を摘出し、科学・技術の再生の道筋を縦横無尽に語り尽くす。

はじめに 島薗進

第1章 科学の信頼喪失            
3・11の衝撃─科学者と市民の意識のギャップ
政府の意向や金に引きずられる科学
専門家集団の利益を守ろうとする動き
専門家集団が現実から遊離する傾向
批判が受け止められなくなる
自由な議論を市民社会へ開示する
市民とともに批判する科学者
破綻した要素還元主義

第2章 技術主義化する科学
政権や軍事目的に誘導される科学
科学の役目を自覚的に反省したドイツ。一方で日本は
戦時動員体制と戦後の反省
お金の流れる分野に研究者は流れる
技術主義が破局的事態を招く

第3章 科学の暴走を止められるか?
社会のスピード化、成長神話からの脱却 
生命科学における「暴走」への懸念
持続可能性と等身大の科学
人間の限界に向き合う科学・学問
求められる「総合知」
臨床的な知─生活の現場とのやりとり

第4章 科学の二面性をめぐって
生命科学研究の現状をどう見るか
「人間工場」を止められるか?
国際的な合意を求める動き
軍事目的の科学・技術の開発
デュアルユース問題
平和主義憲法の下の科学
イノベーションを行なうための軍事目的

第5章 科学者の社会的責任
科学者の社会的責任
「他者(よそ者)は口を出すな」
「科学的助言」という枠組み
公共空間で討議し決めていく仕組み
議論を蓄積する基盤がない
科学の自律性を前提にできるのか?
役に立たない科学
パグウォッシュ会議の意義と問題点

第6章 科学の信頼回復に向けて
唐木順三の問いかけ
科学者たちは原爆投下をどう受け止めたか?
道具的理性の内に閉ざされた科学
環境科学・生態学・複雑系
要素還元主義の科学と倫理的省察
科学の歴史的理解と科学ジャーナリズム
科学の自律性を強める仕組み
科学者・学者からの発信

対談を終えて 島薗進
おわりに 池内了

【著者紹介】
宇宙物理学者、天文学者。総合研究大学院大学名誉教授、名古屋大学名誉教授。世界平和アピール7人委員会の委員「9条科学者の会」呼びかけ人。大佛次郎賞選考委員。

内容説明

原発事故と事故対応の不備、STAP細胞の論文撤回、製薬会社と科学者の癒着、論文の捏造や剽窃など、科学・技術への信頼喪失は、増幅の一途をたどる。一方、軍事利用を目的とした研究体制が推進・強化され、科学は学術としての存在理由を問われている。現代科学が内包する各種の問題点を摘出し、科学・技術の再生の道筋を縦横無尽に語り尽くす。

目次

第1章 科学の信頼喪失
第2章 技術主義化する科学
第3章 科学の暴走を止められるか?
第4章 科学の二面性をめぐって
第5章 科学者の社会的責任
第6章 科学の信頼回復に向けて

著者等紹介

池内了[イケウチサトル]
物理学者。総合研究大学院大学名誉教授、名古屋大学名誉教授。理学博士(京都大学、1975年)。兵庫県姫路市出身。「世界平和アピール七人委員会」の委員、「九条科学者の会」呼びかけ人。大佛次郎賞選考委員。宇宙物理学・宇宙論を専門として研究を行なってきた。その後、科学・技術・社会論に専門を変えて現代に至っている

島薗進[シマゾノススム]
宗教学者。上智大学神学部教授、グリーフケア研究所所長、東京大学名誉教授。1972年、東京大学文学部宗教学科卒業。筑波大学研究員、東京外国語大学日本語学科助手、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部宗教学科教授を歴任。宗教を基盤に幅広い社会的・文化的事象に興味を持ち、多数の著書・論文等の業績があり、フィールドワークも積極的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

34
構成は脚注が豊富で、専門用語もなんとか理解できる。池内先生の好著をおススメされているのは、『科学・技術と現代』みすず書房、2014年上下2冊だという(4頁~)。池内先生が嘆かれるのは、幅広い立場からの論を出し合って互いを鍛え合う雰囲気(引用者註:ここは市民大学院が目指す方向性と一致)が希薄になり、自分の殻に閉じこもってしまう傾向が顕著という(34頁)。原発のタコツボにはまっては遺憾。池内先生が危ないと思っているのは、防衛省予算に依存する研究制度ができ、従軍に研究者が流れる可能性(76頁)。誠に遺憾。2016/06/13

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