出版社内容情報
戦争や紛争は、武力では決して解決できない。
安倍首相は「紛争地の日本人を自衛隊で守る」と言うが、それが決して出来ない理由を、紛争地で人道支援活動をしてきたNGOが、具体的な事例で明らかにする。
平和憲法が、日本の武力行使を許してこなかったからこそ、紛争地で日本人は現地の人々から厚い信頼を得て、危険な時にも協力してくれる関係ができていた。
現政権の積極的平和主義の間違いが、よく理解できる本。
【著者紹介】
1958年東京生まれ。日本国際ボランティアセンター(JVC)代表。中央大学大学院法律研究科修士課程修了。1986年からJVCのスタッフとして、タイ・カンボジア国境の難民キャンプで活動。94年から8年間事務局長を務める。この間、地域の国際協力推進会議、NGO非戦ネット等に関わる。2002年からJVCアフガニスタン代表。2006年11月より現職。国際協力NGOセンター(JANIC)副理事長。NGO・外務省定期協議会政策協議会のコーディネーターなども務める。著書に『NGOの選択』、『NGOの時代』、『NGOの挑戦』(すべて共著、めこん)などがある。
目次
第1章 利用される「積極的平和主義」
第2章 NGOが経験してきた紛争現場の現実(外国軍が住民の反発を生んだアフガニスタンの事例;日本が不当な戦争に加担したイラクの事例;外国人救出にPKOが動けなかったスーダンと南スーダンの事例;自衛隊の「駆け付け警護」の危険を考えるカンボジアの事例;PKOの武力介入が失敗したソマリアの事例)
第3章 紛争現場の現実を無視した自衛隊派遣の危険性
第4章 作られる戦争と人道支援(戦争を時間の経過の中で見る;戦争と人道援助)
第5章 日本にはどこの国にも果たせない役割がある(平和国家としての外交資産の活かし方;日本の中立主義を考える;国連改革を通して新たな安全保障の構築を考える;市民による平和構築の試み)
著者等紹介
谷山博史[タニヤマヒロシ]
1958年生まれ。日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事。中央大学大学院法律研究科博士課程前期修了。1986年からJVCのスタッフとして、タイ・カンボジア国境の難民キャンプで活動。94年から8年間事務局長を務める。2002年からJVCアフガニスタン代表。2006年11月より現職。国際協力NGOセンター(JANIC)理事長など多数のネットワークに関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
かじやん0514
砂希ちま
りうかん
加藤 勤
-
- 電子書籍
- 神さまの言うとおり弐(3)