子どものこころの発達を知るシリーズ
心身症の子どもたち―ストレスからくる「からだの病気」

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  • サイズ A5判/ページ数 131p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772611497
  • NDC分類 493.93
  • Cコード C0037

出版社内容情報

子どもの体調不良の原因は、自律神経機能という身体面と、心理社会的ストレスという心の両面を考えながら対応する必要があるのです。

第1章 子どもの心身症とは?
1 大人の心身症の定義
2 子どもの心身症の定義
3 子どもの心身症の頻度
4 子どもの心身症の種類
5 心身症が起こるメカニズム

第2章 小児期の代表的な心身症
1 反復性腹痛
2 心因性頻尿、遺尿症(尿失禁、夜尿症)
3 周期性嘔吐症
4 チック、トゥレット障害
5 慢性頭痛
6 過敏性腸症候群
7 過換気症候群

第3章 起立性調節障害

第4章 神経性無食欲症
1 摂食障害とは
2 神経性無食欲症の臨床症状
3 専門機関への紹介

第5章 乳幼児期や幼児期に見られる心身症に近いケース
●赤ちゃんの養育には何が一番大切なのでしょうか?
●2歳の子どもがなんでも自分でしたがって困ります。どのように危ない行為を止めさせたらよいでしょうか。
●幼児期後期への保護者のかかわり方
●幼児期後期の心の発達の特徴
●子どものいじめ問題

【著者紹介】
OD低血圧クリニック田中 院長

目次

第1章 子どもの心身症とは?(大人の心身症の定義;子どもの心身症の定義 ほか)
第2章 小児期の代表的な心身症(反復性腹痛;心因性頻尿、遺尿症(尿失禁、夜尿症) ほか)
第3章 起立性調節障害(起立性調節障害ってどんな病気?;起立性調節障害のメカニズム ほか)
第4章 神経性無食欲症(摂食障害とは;神経性無食欲症の臨床症状 ほか)
第5章 乳児期や幼児期にみられる、心身症に近いケース(乳児期;幼児期前期 ほか)

著者等紹介

齊藤万比古[サイトウカズヒコ]
1979年7月国立国府台病院児童精神科。2003年4月国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部長。2006年5月国立精神・神経センター国府台病院リハビリテーション部長。2010年4月独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院精神科部門診療部長。2013年4月母子愛育会総合母子保健センター愛育病院小児精神保健科部長。日本児童青年精神医学会理事長、日本精神神経学会代議員、日本思春期青年期精神医学会運営委員。専門は児童思春期の精神医学

市川宏伸[イチカワヒロノブ]
東京大学大学院薬学研究科修士課程修了、北海道大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経精神科を経て、1982年より東京梅ヶ丘病院に勤務。1998年より同病院副院長、2003年より同病院院長となり、2010年より東京都立小児総合医療センター顧問。日本児童青年精神医学会監事。専門は児童精神医学、発達障害

本城秀次[ホンジョウシュウジ]
名古屋大学医学部精神医学教室助手、名古屋大学教育学部助教授を経て、名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター児童精神医学分野教授。医学博士。日本児童青年精神医学会常務理事、日本乳幼児医学・心理学会理事長、愛知児童青年精神医学会理事長。専門は児童・青年精神医学。とりわけ、登校拒否、家庭内暴力、あるいは、強迫性障害、摂食障害など、神経症的問題に対して臨床的、心理療法的研究を行っている

田中英高[タナカヒデタカ]
OD低血圧クリニック田中院長。日本小児心身医学会前理事長。1980年大阪医科大学卒業、同小児科入局。1986年同大学大学院修了、医学博士を取得。同大学小児科助手。1992年スウェーデン、リンショッピング大学臨床生理学教室客員研究員、トレシウス教授に師事。1994年スウェーデン資格医学博士取得、大阪医科大学小児科講師。1997年大阪医科大学小児科助教授。2008年日本小児心身医学会理事長。2014年同退職し、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

11
序章が出落ちだった。何年か前に、子どもの平均身長が小さくなってきているというデータがあり、それは塾通いでしっかり睡眠をとっていないため、とはっきりとしたエビデンスがあった。体に現れた症状をどうするかの対処法はあるけれど、そうなってしまうことへの対処は医療ではできないということか。2021/11/22

たっきー

5
関わっているなかで心身症(ストレスで発症したり悪化した身体の病気)と思われる子が多く、気になっていたので手にとった。大人の心身症の定義と子どもの心身症の実態とはかなりずれがあるので、治療とともに家族など環境の調整も並行してやっていく必要があると思う。子どもの心身症には代表的な疾患が9つあるそうだが、起立性調節障害と神経性無食欲症についてはそれぞれ章を割いて解説されていて分かりやすかった。今の子どもたちの生活はストレスフルだし、心身症になる子もどんどん増えていきそう。2014/12/28

みきすけぶんぶん

2
心身症ではない子供も、ストレスを感じているのだろうか。そうなら、学校の在り方から考えていく必要もあるのかも。心身症の子もそうでない子も希望がもてる未来を大人や学校が示してあげないといけないのではないか。大人が深い考えもなくしていることが、まじめで素直な子供にしわ寄せが行っていることもきっとあるはず。いじめもそうですが、近年問題になっている組体操や、部活の問題も学校のあり方を問い直す時期にきているのかもと感じます。 心身症の詳しい症状や、治療法についても説明されていて、正しい知識を得られる本だと感じました。2016/06/08

トウリン

1
田中先生の著書だけど、医者というよりも養護教諭とか、コメディカル向けかな?そして田中先生の著書だからか、ODの項目に力が入っている感じ。ODは特に周囲の理解が必要なので、親・学校の先生・部活の顧問といった人々には一度目を通していただきたいところ。心身症は「心の弱さの表れ」ではなく、「心の対応能力を超えちゃったサイン」と受け取って欲しいな。なので、気合じゃどうにもならないのです。2017/08/05

言いたい放題

0
図書館にない2022/05/29

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