出版社内容情報
日本ではほとんど語られることのない米国のアニメ界の労働組合運動。アニメーターたちの姿を20世紀初頭からさかのぼる。
日本ではほとんど語られることのない米国のアニメ界の労働組合運動。
アニメーターたちの姿を20世紀初頭からさかのぼって追っていく。
写真・イラスト・当時の新聞記事など豊富な図版とともに紹介。
ディズニーやドリームワークスで世界的ヒット作に携わってきたアニメーターによる、米国・アニメーション界の裏側の歴史を伝える貴重な一冊。
序章 なぜ我々はアニメーションのユニオン史を語らねばならないのか
第1章 アニメスタジオの世界
第2章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
2
商業アニメーションを語る上での超必読文献。文化産業の中でも映画産業、その中でもこの業界は、世界的に標準化された手順で製作される製造業的側面を強く持つ業界であって、労働運動からの切り口が業界を分析する上で特に有効なものであるように思います。巻末の久美さんの論文も日本のアニメ研究の最高水準のすばらしいものですが、問題は、条件闘争の落としどころがよくわからないので、他の視点との折り合いをつけづらいというのと、たぶんもっとも重要な、なぜこんなクソ業界が今まで生き残って来れたのかへの見解が示されていないところです。2016/11/22
takao
1
ふむ 2021/10/26
Kohichi Dohke
1
訳者解説がもう一つのキモ。この部分だけでも読んで損はなし。2014/11/13
わとそん
0
ふつう 2015/03/12
Masakazu Fujino
0
著者のトム・シートはディズニーで『美女と野獣』『ライオンキング』などの作成に参加した凄腕アニメイターで、アメリカアニメ労働者の大組合アニメーション・ギルド(TAG)の前身組織の委員長で終生名誉会長をつとめる人物、彼がまとめたアメリカアニメ労働運動史。アメリカアニメ界におけるユニオンの存在感に驚かされる。著者が終生名誉会長をつとめるアニメーション・ギルド(TAG)は、ウォルト・ディズニー社をはじめとするいくつもの大手アニメスタジオとユニオン協約(会社と従業員の代表として団体交渉権を有すると承認する協約)を締2015/01/23