まともな日本語を教えない勘違いだらけの国語教育

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  • サイズ B6判/ページ数 167p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772610933
  • NDC分類 375.8
  • Cコード C0037

内容説明

日本人ぐらい国語教育に時間とエネルギーを注いでいる国民はいない。しかも、その効果は最悪と言わざるを得ない。文科省がピラミッド構造で全国を支配し続ける限り、日本の国民は成長しないだろう。現状の国語教育に疑問を持ち、変えようという意志のある方は、本書で提案する国語教育の再建策を読んでいただきたい。

目次

第1章 これでよいのか?日本の国語教育8つの大問題
第2章 国語教育が役立たない6つの原因
第3章 役に立たない教科書教材
第4章 国語の授業を改善する
第5章 教科書を改善する
第6章 教師・学校・教育行政を変える
第7章 国語教育は必ず変えられる―ブログ「ブッククラブ日記」

著者等紹介

有元秀文[アリモトヒデフミ]
1971年、早稲田大学教育学部卒業後、都立新宿高等学校教諭を務め、文化庁文化部国語課国語調査官を経て国立教育政策研究所へ。総括研究官として21年間日本の国語教育、読書教育の研究に従事。2012年3月退官、日本ブッククラブ協会を立ち上げる。本をたくさん読んで書いてディスカッションするブッククラブ・メソッドの開発と普及に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみ

7
小学生の子どもの宿題に、国語の教科書の音読があるのですが、何日もずっと同じところを読んでいる(=授業があまり進んでいない)のにずっと疑問を感じていました。なので、著者の指摘は頷けるところが多く、では、どうすれば良い授業になるかといった方向まで話を持って行ってくれているので、保護者目線では良書だと思います。この本をパラパラ読んだ小学4年生の娘も、私も(本書に書いてあることを)そう思う!と言っていました。クリティカルリーディングやブッククラブ、とても興味があります。2016/07/23

ぴの・のあーる

4
著者の指摘の数々は的を射ているが、なかには首を傾げるものもある。今の国語教育は文学的文章も説明的文章を扱った教材では、論理を教えていないとの指摘がある。私は学習指導要領や教科書の構成を踏まえた上で、論理を大切にして読解したり、文章を書いたりすることを丁寧に指導しているつもりである。ただ、一般的に「気持ち」を尊重する指導から多くの教師が抜け切れていないと言われればそうであろうが… 教科書に掲載されている教材が適切ではないという点については大きく同意する。特にセンチメンタルな教材が多いという点については尚更で2013/01/20

skr-shower

3
国語の授業に問題があるのでは?と生徒をしたことのある人は皆思ってると考えてました…先生は疑いを持っていないとか、衝撃過ぎる。著者の意見は過激よりだが、ブッククラブメソッドは興味が持てた。欧米追従でない・脅迫洗脳でない国語教育を望む。2018/10/03

mmaki

3
国語教育に問題があるということについては同意見である。だがこの著者も論理が破綻しているのでまともに読めない。きちんと反対すべきときに反対できないひとたちを「陰で悪口を言うだけ」と批判しつつ、「自分も公務にいる間は公言できなかった云々」って、自分のことは棚にあげるの?ゆえに、主張はわかるが説得力に欠ける。2018/07/06

カーリー

2
非常におもしろい。個人的に授業を見ていただき鵜飼のようだと批判された思い出があるので、著書が出るたびにくやしさをばねにして読了してきた。言っていることがぶれていない。公立学校で教えているので、なかなか口にできないことを国立教育政策研究所の元調査官がここまでいうかと痛快だった。私もこのままでは日本の公教育は破綻するという危機感をもっているので、ブッククラブの実践から一歩前進していきたい。 平田2012/10/21

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