内容説明
1914年、日本が韓国を強制併合してから4年後の朝鮮半島。日本人「浅川巧」と朝鮮人「イチョンリム」は、林業技師として荒廃した山々を緑に戻すために、ともに歩き、ともに語り合い、特別な友情を育んで行く。しかしある事件がきっかけで、チョンリムは抗日運動の容疑で投獄されてしまう。時代が生んだ哀しい運命に抗おうとする浅川巧。果たして二人の行方は…。時代の壁を越える友情と人間愛を描く、史実から生まれた感動のヒューマン・ストーリーがここに誕生。
目次
第1章 白磁の人 浅川巧
第2章 甲州という風土
第3章 浅川兄弟の幼少年期
第4章 朝鮮に渡った浅川兄弟
第5章 「朝鮮古陶磁の神様」と呼ばれた兄・朝鮮の土になった弟
第6章 わが故郷で映画をつくろう
第7章 監督が決まらない
第8章 シネカノンの倒産
第9章 浅川巧生誕120年紀がやってくる
第10章 追い風が吹き始めた
第11章 玄界灘に架ける虹
著者等紹介
小澤龍一[オザワリュウイチ]
1940年生。小説「白磁の人」映画製作委員会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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