イラク―米軍脱走兵、真実の告発

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772604239
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

内容説明

貧しい人びとをだまして戦地におくる、アメリカ格差社会の現実。イラクでの蛮行の数々。そのすべてを元兵士が書いた。

目次

第1章 戦争を知らない頃
第2章 殺人マシーンへの変貌
第3章 はじめての戦場
第4章 狂気のサッカーゲーム
第5章 病院の少女
第6章 テロリストは誰か
第7章 悲劇の国境
第8章 脱走兵への道
終章 戦争の代償

著者等紹介

キー,ジョシュア[キー,ジョシュア][Key,Joshua]
元アメリカ陸軍上等兵。1978年、アメリカ・オクラホマ州生まれ。2002年4月、アメリカ陸軍入隊。イラク戦争開戦から3週間後の2003年4月、イラク中部の最前線へ赴く。現地でアメリカ軍によるイラク市民への数々の非人道的行為、戦争犯罪を目の当たりにし、一時帰国中の2003年12月に軍からの脱走を敢行。追っ手を逃れながら家族とともに1年以上にわたりアメリカ各地に潜伏した後、2005年、国境を越えカナダへと逃亡。現在、反戦NPOの支援の下、カナダ政府に対し難民認定による保護を求めながら同国で暮らしている

井手真也[イデシンヤ]
NHKディレクター/プロデューサー。1963年、兵庫県生まれ。1991年の湾岸戦争ではイラク・ヨルダン国境で戦争避難民を取材。2001年には9・11の同時多発テロにワシントンで遭遇。2006年のレバノン紛争ではレバノン・イスラエル国境を取材するなど中東問題関連のドキュメンタリーを手がけるほか、社会問題、事件・事故、災害、自然科学関連など多様な番組を企画制作。現在、「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などの制作を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おじ

6
全ての謎が解ける本。生活のため軍隊に入った青年は何故、脱走兵になりカナダへ亡命したのか?ただいたずらにイラク人達の生活を壊してしまっていたと気がついたが、その代償はあまりにも大きすぎた。ごく平凡な青年が一生の悪夢を背負いこんでしまうまでの顛末。著者とその家族に平穏な生活が訪れますように・・・2015/05/19

ふくさん

4
タイトルどおり迫真のルポ。イラク人のすべてを「砂漠のニガー」「ぼろ頭」と蔑み人間以下と洗脳し暴行、略奪、拷問、虐殺を正当化する米軍。形骸化したジュネーブ条約や説明責任の不問など戦場の不条理を一兵士が告発した。米国社会の病巣も同時に炙り出される。貧困格差に乗じ飴と鞭を使った戦場リクルート。結果として歯止めのかからぬ憎悪の連鎖。著者の叫びは心に深く突き刺さりました。無事カナダ政府に難民認定されるよう心より祈念いたします。2014/11/25

AZUKI

4
内容がたいへんショッキングで読むのが辛かった。本の内容のような事を見たり、体験したりしたら精神が壊れてしまうと思った。2013/05/17

アーク

2
殺人にプロフェッショナリズムを感じられるか。それができたのが「アメリカン・スナイパー」のモデルとなったクリス・カイルで、その人間性故にそれができなかったのがこの筆者。この筆者の方がより前線に近いので、その地獄を目の当たりにした故にイラク戦争に疑問を感じることになったんだろうな。僕はこの人を臆病者とは思わない。むしろ人間性を喪わないためには勇気ある逃亡だったと思う。さて、集団的自衛権を行使して日本が戦争に向かおうとしている今、自衛隊員がこの兵士と同じ体験をするだろうけど、それに耐えられるかな。2015/06/07

ぴぃおう

2
銃社会で育ち「貧困徴兵制」のもと貧しさから逃れるため米軍に入隊した著者。イラクへと派遣されそこで自身が行い目にした、米軍の『テロリスト』としての行為と現状を告発したノンフィクション。良書でした。途中戦場の描写は思わず目をそらしたくなるほど。良心と愛国心にあふれた若者が『加害者』となっていく過程が書かれているのも印象的でした。2014/05/10

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