内容説明
「脳内出血」から奇跡の生還をした転地療養先は、緑したたり、温泉が湧き出る美しい里山だったが…。突然、産廃業者の野焼きが始まり、緑の里山は悪臭と黒煙が襲う地獄と化した。社会的不公正に苦しむ人びとを勇気づける感動の物語。
目次
第1章 始まりの予感
第2章 悪夢は突然、始まった
第3章 涙が出なくなるまで頑張ってごらん
第4章 野焼き禁止でも、焼却は止まらない
第5章 この町の自然を守りぬくために
第6章 二つの裁判を抱えて
第7章 襲いかかってくる試練
第8章 ありがたきかな故郷
第9章 怒って笑い、また泣きて住民運動山場となりぬ
第10章 ついに正義が勝利・勝利・勝利
最終章 天国へ旅立った桃太郎
著者等紹介
吉田みさを[ヨシダミサオ]
上野ニュータウン自治会会長。廃棄物問題ネットワーク三重代表昭和6年、奈良県に生まれる。昭和61年5月、夫の転地療養のため三重県上野市のニュータウンに転居。平成元年より近隣山林内で突然、産廃の野焼きが始まる。平成3年、野焼き被害の救済措置を求めて上野市議会に陳情書を提出するなど、行政による救済を求めるが、平成5年には夫、住民などとともに三重県知事を相手取り、「情報公開条例」に基づく公文書の部分開示決定の取り消しを求めて提訴(全国初)。平成6年、産廃処理業者の野焼き被害を与えた責任を明確にするために損害賠償訴訟を提訴(三重県初)。平成10年、操業禁止を求めて訴訟に踏み切る
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- 和書
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