内容説明
危機にたつ日本の米。1995年、WTO農業協定によって、米の輸入が始まり、99年4月からは完全輸入自由化が導入された。かつて、裏作として栽培されていた麦は、アメリカの「小麦戦略」によって壊滅させられ、いまでは自給率9%に満たない。米も麦が歩んだ道をたどるのか。「米戦略」に抗して食糧主権、農業主権、農業権の保護・発展の道筋を提起した必読の書。
目次
第1章 「国産米サヨウナラ、輸入米コンニチハ」にならないように
第2章 これでわかる米輸入のしくみ
第3章 輸入米は、大幅安値で取引きされる
第4章 米市場の現状と日本が抱える三つの問題
第5章 国産米価格を脅かす輸入米
第6章 米輸入自由化の舞台裏
第7章 世界の食糧に起こっていること
第8章 恐るべき食糧自給率の低下と規制緩和症候群
第9章 食・農を脅かす多国籍企業・WTOの戦略
第10章 「WTO協定」のどこを改正するか
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