内容説明
古代の氏姓のありかたから、それが分れて現代多数の苗字となったその流れを、日本の歴史に則して広範囲に採り上げた。知られ得る限りの系図を紹介しながら、そのどこに問題があるかを逐一解明、その内容は各時代・各地域にわたっている。
目次
序章 いとぐち(系図を理解する基本;日本人の起源と系図の発生)
第1章 氏姓制度と古代氏族(古代の氏姓制度;大化以前の中央豪族と地方豪族;大化の改新と八色の姓;『新撰姓氏録』;奈良・平安時代の中央大族;『古代氏族系譜集成』の刊行;藤原氏の隆盛と賜姓皇族;名前の変遷と名字の発生;律令官制と名字・通称の関係;公家社会における家号の発達)
第2章 武士の発生と中世武士団の形成(名字の発達とその移動;鎌倉・室町幕府とその属僚;中世の武士団(1)畿内
中世の武士団(2)東海道
中世の武士団(3)東山道)
〔追録〕武蔵七党系図