内容説明
セルフ・コンパッションとは、うつや気分の落ち込み、不安や恥といった「マイナス」な感情に押しつぶされそうなときに、自分自身に向ける「優しさ」のことです。他人に対する「思いやり」はわかってはいても、自分自身にその「思いやり」を向けるのはとてもむずかしいことです。その「術」を本書で身につけていきましょう。コンパッションには限界がありません。自分自身にコンパッションを多く向けたからといって他人へのコンパッションが減ることにもなりません。「つらい思い」は誰にでも起こり得ることです。そういうとき、これらの気持ちを避けたり、ないことにしようと無視するよりも「人間だから誰にでもあること」と認め、優しさを自分に向けてみましょう。そうすると、そのようなつらい気持ちを乗り越える力を養うことができ、自分自身の成長にも繋がるはずです。
目次
第1章 マインドフルネス―自分自身の本当の声を聞く
第2章 共通の人間性―あなたは独りぼっちじゃない!
第3章 自己への優しさ―親しい友人に接するように、自分自身に接する
第4章 ささやかなことの中に驚嘆を見つける
第5章 学校のストレス―そんなものに負けなくていい
第6章 ソーシャルメディア―自他の比較をやめる方法
第7章 厄介な人間関係に対処する
第8章 自己イメージと和解する
第9章 「LGBTQIA+」というアイデンティティの舵取り
著者等紹介
岩壁茂[イワカベシゲル]
カナダMcGill大学大学院カウンセリング心理学専攻博士課程修了。心理学博士(Ph.D.)。2000年札幌学院大学人文学部専任講師。2004年3月よりお茶の水女子大学大学院人間文化研究科助教授、2022年より立命館大学総合心理学部教授。専門分野は、心理療法のプロセス研究で、「人はどのように変わるのか」という変容プロセスに関する研究とプロセス研究に基づいた臨床指導を行っている。研究テーマは、感情と心理療法、セラピストの困難、心理療法における感情の変化、心理療法統合、臨床家の職業的成長と訓練である
浅田仁子[アサダキミコ]
お茶の水女子大学文教育学部文学部英文科卒。社団法人日本海運集会所勤務、BABEL UNIVERSITY講師を経て、英日・仏日の翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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