内容説明
強迫症は本人の生活に支障をきたし、また、そのことを自分で責めたりしてしまうことも多く、とても苦しい病気である。家族や近くにいる人も、そのことで巻き込まれてしまうケースが多い。本書では、「洗浄強迫」「確認強迫」「整理整頓型強迫」「想像型強迫」…などさまざまなタイプを提示しているので、いま困っている方は自分に合ったケースを見つけることができるだろう。また、治療についても「ひたすら我慢する」「嫌なことをする」といった誤解のない理解を目指し、曝露に関して「どうして、普通の人がしないようなことまでするのですか?」「曝露と強迫観念に耐えることは違うのですか?」など臨床現場でよく聞かれるQ&Aも盛り込みながら解説する。家族対応についても、知っておきたいことや家族の役割・心得などを詳細に記載している。強迫症を理解するために有用な一書。
目次
第1章 強迫症を理解する(手洗い・洗浄を繰り返す「洗浄強迫」;確認がやめられない「確認強迫」 ほか)
第2章 強迫症を治療する(強迫症を維持する仕組み;強迫症を治療する方法:曝露療法 ほか)
第3章 強迫症と関連が深い病気(日常の生活動作に時間がかかる「強迫性緩慢」;ものが捨てられない「ためこみ症」 ほか)
第4章 家族の対応(強迫症について家族が知っておきたいこと;家族の役割 ほか)
第5章 Q&A(強迫観念に抵抗する(我慢する)ことで、強迫症は治療できるのでしょうか?
強迫観念を頭の中で打ち消せば、強迫症はよくなりますか? ほか)
著者等紹介
矢野宏之[ヤノヒロユキ]
公認心理師、臨床心理士、久留米大学大学院心理学研究科を卒業後、熊本大学医学部附属病院神経精神科での勤務を経て、九州大学人間環境学府人間共生システム専攻単位修得退学。現在は、EMDR専門カウンセリングルームリソルサ在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ソーシャ
ちー