内容説明
エーリッヒ・ワルテッグによって作成された「ワルテッグ・テスト(Wartegg Test)」は、ゲシュタルト心理学と精神力動理論を基礎とした、予め措定された刺激図形に被検者が加筆する侵襲性の低いパーソナリティ検査として、ヨーロッパ・南米・北米で広く使用されている。アレッサンドロ・クリシによる「クリシ・ワルテッグ・システム(CWS)」は、初期スコアリングシステムの統計的不備の改善、検査対象の拡大、実施・スコアリング・解釈の体系化によって、ワルテッグ・テストをよりユーザーフレンドリーな形式へ体系化している。「(1)描画段階、(2)描画ギャラリー(言語による説明)、(3)描画選択(選好の説明)」の3ステップで実施される、基礎理論から実践方法までをカバーした包括的実践マニュアル。
目次
第1章 クリシ・ワルテッグ・システムの歴史と発展
第2章 クリシ・ワルテッグ・システムの統計的基盤
第3章 実施法
第4章 喚起的性質
第5章 スコアリング
第6章 各指標の算出方法
第7章 心理診断的解釈
第8章 ケース概念化
付録
著者等紹介
クリシ,アレッサンドロ[クリシ,アレッサンドロ] [Crisi,Alessandro]
イタリア・ローマ在住のイタリア人心理学者で、個人開業として活動している。ローマのサピエンツァ大学で学び、1976年に心理学の学位を取得。1976年から1982年にかけて、ドイツ・ベルリンD.G.G.のルシオ・ピンクス教授のもとで心理療法のトレーニングを受けた。ローマのサンタ・マリア・デラ・ピエタ精神病院、ローマのカルロ・フォルラニー病院では心身症の分野で、ラルゴ・アゴスティーノ・ジェメリ病院の神経学研究所では多発性硬化症の分野で、それぞれ約1年間、心理査定者としてのボランティア活動を行った。1982年、ローマ・ラ・サピエンツァ大学でスポーツ心理学の学位を取得し、その後、多くのスポーツリーグで実践を行った。このような初期のトレーニング経験を経て、キャリアは主に、教育、心理療法、アセスメントという3つの異なる方向に発展することとなった。1999年より、ローマ・ラ・サピエンツァ大学およびローマの他の私立専門学校で、非常勤講師として「臨床アセスメント」を教えている。精神力動的心理療法士としての訓練を受け、主にアセスメント(病院臨床、法医学、人材選考、キャリアガイダンスの分野を含む)を担当している。1926年にエーリッヒ・ワルテッグによって開発されたワルテッグ・テストを筆頭に、パフォーマンスベースのパーソナリティテストに豊富な経験を持っている。「CWS(クリシ・ワルテッグ・システム)」と呼ばれるワルテッグ・テストの使用と解釈のための新しいシステムを開発した。CWSは現在、イタリアの多くのアセスメント分野で使用されている。2002年以降、イタリア軍は一貫してCWSを人材選考とキャリアガイダンスに活用している。著書のほか、数多くの記事や書籍を執筆し、多くの専門家会議で発表を行っている
パーム,ジェイコブ・A.[パーム,ジェイコブA.] [Palm,Jacob A.]
認定臨床心理士の資格を持ち、協働的/治療的な心理テストやアセスメントにおいて豊富な経験を持っている。ニューヨーク州ブロンクスのフォーダム大学を卒業し、臨床心理学の博士号を取得、米国心理学会(APA)認定の博士号取得前インターンシップを、非営利の地域精神保健機関であるガイダンスセンターで修了、その後10年近くにわたって心理アセスメントの臨床家を指導・訓練してきた(最初はアセスメントスーパーバイザー、後に博士号取得課程の指導者として)。2005年にカリフォルニア州で心理学者としてのライセンスを取得し、南カリフォルニア協働的アセスメント・センターの創設者であり代表を務めている。現在、ミラー小児病院で神経心理学的評価とコンサルテーションを行っているほか、プロミス・トリートメント・センターで法医学的なパーソナリティ・アセスメントを行っている。ホアグ病院神経科学研究所(ニューポートビーチ)では、「ティーン・ブレイン」プログラムの一環として児童・青年のアセスメントを行っているほか、アルハンブラ統一学区の「成功へのゲートウェイ」プログラムでは、複数のメンタルヘルス分野のインターンのスーパービジョンとトレーニングを行っている。イタリア・ワルテッグ協会のアメリカ代表者として、革新的な「クリシ・ワルテッグ・システム(CWS)」によるワルテッグ・テストを用いて、世界中の英語圏の心理学者に専門的なトレーニング、研究発表、コンサルテーションを提供している
村上貢[ムラカミミツグ]
臨床心理士、公認心理師。村上カウンセリングオフィス主宰。クリシ・ワルテッグ・システムの創始者であるアレッサンドロ・クリシ博士に直接師事し、日本人で唯一全てのトレーニングを修了、CWS認定資格を取得。イタリア・ワルテッグ協会日本支部代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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