出版社内容情報
「つくづく、いままでになかったタイプの本。この国で精神分析への道を歩いている人が、歩こうとしている人に向けて書いた愛と連帯の書。これが最初の本だということに山崎さんの人柄を感じます」(藤山直樹)
「本当は根源的批判の書だ。自由を得るか、苛立つか。それがあなたの立っている場所を教えてくれる」(東畑開人)
「難しそう」「敷居が高い」「めんどくさそう」――。とかく近づきがたい印象を与えがちな精神分析。その印象を払拭するため、「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれた精神分析ワールドツアーガイド。
日本精神分析の100年にわたる歴史の中で、かつてこれほどにやさしく、そしてこれほどに危険な精神分析の書があっただろうか? 精神分析をこれから学ぶ「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれたガイドブックでありながら、精神分析を相対化するような痛烈な批判が織り込まれている。
さらには現代メンタルヘルスの大きな潮流である当事者概念・エビデンス概念と渡り合いながら、新世代の精神分析的思考を展開。他ならぬ「いま」における精神分析の存在意義を問うた一冊。
目次
第I部 初学者のための精神分析ガイド
第1章 私はどんなふうに精神分析を学んできたか
第2章 日本精神分析史――分析的と力動的
第3章 日本精神分析マップ――コミュニティを横断する
第II部 精神分析観光は遺跡巡りか?――心理臨床における精神分析の位置
第4章 日本心理臨床史――「闘争の時代」を超えて
第5章 心理臨床学外史――反論と応答
第III部 現地に赴く前に
第6章 「独り善がり」の治療者――環境とクライエントのニードを捉える
第7章 二つのアセスメント――精神分析中心か? クライエント中心か?
第8章 「ふつうの面接」を考える――援助法の四象限
第9章 モチベーション論――面接の実際問題
第10章 それでも、考えるべきこと――パターナリズム再考
第IV部 精神分析水先案内
第11章 いま、精神分析が存在する意義
第12章 カルトを超えて
感想・レビュー
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ころこ
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- 週刊ゴルフダイジェスト 2015/4/…