内容説明
本書は、ステップバイステップで8つのセクションから構成されています。最初の2つのセクションでは、コンパッションのエクササイズによって生じうるかもしれない読者のネガティブな反応や現象について理解するのを助けるために初期に心理教育を行います。3つ目は、マインドフルネスや呼吸法をコンパッションの下準備として行うものになっています。そして、次の3つにはコンパッションのスキルを高めるために具体的なトレーニング法が詳しく書かれています。最後の2つは、コンパッションのスキルを日常生活や未来に役立てるために応用部分となっています。具体的な日常場面で実際にどのように活用すればよいかが書かれており、未来の自分がより自分らしく、少しでも幸せに生きられるようにそっと背中がおされる結末に仕上がっています。
目次
1 なぜコンパッションが必要なのか
2 コンパッションを理解する
3 能力を高める:コンパッション・マインドの基礎づくり
4 コンパッション・マインドを発達させる
5 コンパッション・マインドを向ける―3つの流れ
6 コンパッション・マインドのスキルを育てる
7 コンパッション・マインドをつかってよくある悩みに対処する
8 未来へ―コンパッション・マインドを持ちつづけるために
資料集
著者等紹介
石村郁夫[イシムライクオ]
2009年、筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野の博士課程を修了し、博士(心理学)を取得。東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科准教授。2018年、英国国立ダービー大学大学院コンパッション・フォーカスト・セラピーの準修士課程を修了。公認心理師、臨床心理士、指導健康心理士。日本ヒューマン・ケア心理学会事務局長。あいクリニック神田心理顧問
山藤奈穂子[ヤマフジナオコ]
お茶の水女子大学文教育学部教育学科心理学専攻卒、文教大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻修士課程修了。臨床心理士、公認心理師。竹内スリープメンタルクリニック非常勤心理士、スクールカウンセラー。2009年より翻訳を学び、フェローアカデミーにおいて最上級クラスであるマスターコース(児童文学、ヤングアダルト、出版翻訳)を修了、フィクション、ノンフィクション分野においてプロの翻訳者として通用すると認められる「クラウン」取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。