内容説明
統合失調症でみられる行動特性の背景には何があるのか?
目次
第1部 統合失調症患者の行動特性(行動特性とICF;行動特性の列挙)
第2部 各特性相互の関係と統合失調症患者の全体像(統合失調症性人格の形成とその生の戦略;統合失調症性人格者の破綻としての急性精神病状態)
第3部 統合失調症患者との接し方―まとめに代えて(適応期‐破綻期‐再適応期;再発予防のために;急性期・破綻期から修復期の対応)
補論 告知についての私の考え
著者等紹介
昼田源四郎[ヒルタゲンシロウ]
1946年、千葉県生まれ。東北大学医学部卒。総合病院、精神科病院で精神科医として長年勤務したのち、福島大学教授。ふくしま心のケアセンター所長。現在、精神科病院顧問。専攻は、精神病理学、精神医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベビーヨーダ
1
【TDM T教授推薦】 Szとは、3歳までに関連機能が構築されなかった人々。 防衛機制=物事を二項対立に単純化したり、自閉傾向になったり、世界が崩壊した不安感ゆえに妄想気分などで意味づけする。 フィルター機能がない。全体を把握して段取りできない。時間性の障害ゆえに短絡的(⇨一瞬で自殺する)、同じ失敗を繰り返す。 曖昧が苦手。唐突な会話。緊張状態。脱中心化の困難さ。視点変更の困難さ。述語優位の論理。 「正常」を求めるのではなく、様樣なハンデをもつ人を受け入れる社会であるべきである。 何度も立ち返りたい本。2021/08/21