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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木麻黄
3
感情の科学について、最前線の論考です。感情は、理性と対比されるときに、どちらかと言えば「理性的ではない」という文脈で語られるので、感情そのものが科学の対象となり、奥底にきわめて理論的な機序があったり、未解明の謎があったりすることに、パラドキシカルな魅力を感じてしまいます。また、実際に職業的な領域も超えて、生きる上で、人生における効力感を強く賦活するのが感情ではないかとも思います。ソマティック・マーカー仮説、アタッチメント、ポリヴェーガル理論、動機付け面接など、わくわくするような内容ばかりでした。2020/06/07