内容説明
モーリス・センダック三部作から、宮崎駿「千と千尋の神隠し」、村上春樹『海辺のカフカ』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、そしてルネ・マグリットとヘンリー・ダーガーの世界へ―幼児期から思春期を経て大人に至る、長き心的発達過程を素描する入門講座。
目次
第1章 幼児のこころの発達―モーリス・センダックの世界
第2章 前思春期のこころの発達―「千と千尋の神隠し」の世界
第3章 思春期のこころの発達―『海辺のカフカ』の世界
第4章 思春期から大人へのこころの発達―『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の世界
第5章 自閉的世界と藝術―マグリットとダーガーの世界
第6章 現代人のメンタリティ―心的構造論、エディプス神話からの精神分析的考察
あとがき―精神分析は「光の帝国」の街灯になりえるか
著者等紹介
木部則雄[キベノリオ]
白百合女子大学人間総合学部発達心理学科教授、こども・思春期メンタルクリニック。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医。京都府立医科大学卒業。聖路加国際病院小児科、帝京大学医学部付属病院精神神経科、タヴィストック・クリニック児童家族部門留学を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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