内容説明
タビストック・クリニックにおける精神分析的心理療法のアセスメントがどのようなプロセスを経て決定されていくのかを、さまざまな臨床家によるアセスメント面接の報告であったり、治療者の専門的な努力と患者の情緒的関係性に焦点をあてながら、平易かつ詳細に解説していく。狭義の精神分析的心理療法の実践だけでなく、広く心理療法のアセスメントに活用できる内容なので、臨床に携わるすべての方に有用な一書となっている。
目次
第1部 序論(概説)
第2部 実践のための枠組み(精神分析的心理療法のためのアセスメント:歴史的展望;なぜアセスメントをするのか?国民健康保険サービス(NHS)における精神分析的アセスメント)
第3部 コンサルテーション過程(どのように始めるのか;徹底的に調べる;終わり;細目)
第4部 特別な領域(外傷;重大な問題を抱えた患者)
第5部 他からの眺望(調査研究の反響;再考)
著者等紹介
ホブソン,R.ピーター[ホブソン,R.ピーター] [Hobson,R.Peter]
ロンドン大学における発達精神病理学のタヴィストック教授である。彼は英国精神分析協会(BPAS)の精神分析者であり、タヴィストック・クリニックの名誉コンサルタント精神療法医、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの小児健康研究所の研究教授である
福本修[フクモトオサム]
1958年生。東京大学医学部医学科卒業。東大分院神経科、静岡大学保健管理センター。タヴィストック・クリニック(ロンドン)(1993~2000年精神分析的精神療法成人部門修了)を経て、恵泉女学園大学名誉教授。代官山心理・分析オフィス、長谷川病院、きしろメンタルクリニックに勤務。日本精神分析協会正会員・訓練分析家。国際精神分析協会正会員。2019年現在、日本精神分析学会会長
奥山今日子[オクヤマキョウコ]
臨床心理士。現職、青山心理臨床教育センター心理士、日本女子大学・法政大学・神奈川大学非常勤講師。日本女子大学・博士課程後期・満期退学
櫻井鼓[サクライツツミ]
臨床心理士、公認心理師。現職、追手門学院大学心理学部准教授。警察庁犯罪被害者支援室、神奈川県警察本部に勤務、横浜国立大学卒業、横浜国立大学大学院修士課程修了、東京学芸大学大学院連合学校博士課程修了、博士(教育学)
植木田潤[ウエキダジュン]
臨床心理士、公認心理師。現職、国立大学法人宮城教育大学特別支援教育講座教授。元国立特別支援教育総合研究所心理療法士および研究員(平成9年1月~平成25年3月)中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業、明星大学大学院心理学専修修士課程修了および博士課程中退)
上田順一[ウエダジュンイチ]
臨床心理士。現職、大倉山子ども心理相談室。慶應義塾大学卒業・慶應義塾大学大学院修了、日本精神分析学会認定心理療法士
小野田直子[オノダナオコ]
臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士。現職、医療法人社団慶神会武田病院非常勤心理士、慶應義塾大学心身ウェルネスセンター非常勤カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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