内容説明
「精神療法」連載のエッセイ、待望の単行本化。著者が日々臨床について思っていることや、ひとりごとでつぶやいていることをまとめた一冊。「師弟」「人間観」「自己開示」「孤独」「人生の終末」…などのキーワードに焦点をあてて言葉たちが溢れる。連載分に未掲載の「傾聴とはどういうことか―「坊っちゃん」(漱石)の語りを聴く」という講演録を付け加えた。精神療法家のみならず、「人として」心に留めておきたい文章がたくさん詰まっている。
目次
「本を読む」ということ
精神療法家を志す動機について
「先生」と呼ばれて
師弟について
スーパービジョンについて
患者観、人間観について
治療者の自己開示について
治療者が病気になるとき
書くことをめぐって
「わかる」とはどういうことか
終結について
ひとりごと
傾聴するとはどういうことか―「坊ちゃん」(漱石)の語りを聴く
著者等紹介
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
成田心理療法研究室。1966年名古屋大学医学部卒業、愛知県立城山病院医員、名古屋大学医学部精神医学教室助手、社会保険中京病院精神科部長を経て、1994年椙山女学園大学人間関係学部教授、2002年桜クリニック嘱託(2011年まで)、2003年大阪市立大学大学院生活科学研究科教授(2010年まで)、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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