出版社内容情報
「精神障害者支援の世界をリードしてきたものは,エビデンスベースの証明の科学の発展も含めて,思想が出発点となっている―」改革は進むが,いまだ全世界の精神科病床の5分の1を有するわが国の現状において,脱施設化の巨大な政策的課題と並行して,これからの精神障害者支援の思想はどのような形をとり,いかなる戦略で進められていくのか。90年代から現在まで続くわが国の精神障害者支援のパラダイムを「地域生活支援の確立=統合的生活モデル」といち早く定義した著者が,世界的な動向と日本全国で育ってきた優れた実践(ベストプラクティス)の検討を通して示す精神障害者支援の未来像。
序章―精神障害者の実態と施策の新しい変化
第?部 精神障害者支援の思想と戦略
第1章 基本は思想
第2章 基準は世界
第3章 基盤は地域
第4章 相談援助に関する若干の事例紹介と実践的視点
第?部 精神障害リハビリテーションと精神保健福祉学
第5章 精神障害リハビリテーションの概念
第6章 思想史としての精神障害リハビリテーション
第7章 精神保健福祉学とは何か
第8章 民間活動の意義と歴史
第9章 九州における精神科病床数の蓄積過程に関する研究―何故、精神科病床数が日本一になったか
田中英樹[タナカヒデキ]
著・文・その他
内容説明
クオリティ・オブ・ライフからホープ・オブ・ライフへ。基準と優れた地域実践から見えてきた、「リカバリー」の時代に展開されるべき地域生活支援のありかた。
目次
精神障害者の実態と施策の変化
第1部 精神障害者支援の思想と戦略(基本は思想;基準は世界;基盤は地域;相談援助に関する若干の事例紹介と実践的視点)
第2部 精神障害リハビリテーションと精神保健福祉学(精神障害リハビリテーションの概念;思想史としての精神障害リハビリテーション;精神保健福祉学とは何か;民間活動の意義と歴史;九州における精神科病床数の蓄積過程に関する研究―何故、精神科病床数が日本一になったか)
著者等紹介
田中英樹[タナカヒデキ]
早稲田大学人間科学学術院教授/博士(社会福祉学)・精神保健福祉士。日本社会事業大学大学院博士後期課程修了。職歴:1972年、川崎市入職(社会復帰医療センター、幸保健所、宮前保健所勤務)、佐賀大学文化教育学部助教授、長崎ウエスレヤン大学教授を経て2007年4月から現職。主な社会活動:NPO法人日本地域福祉研究所副理事長、日本精神保健福祉学会学会長、日本精神障害者リハビリテーション学会副学会長。専門分野:地域福祉、精神保健福祉、ソーシャルワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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