臨床心理学増刊<br> みんなの当事者研究

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みんなの当事者研究

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  • サイズ B5判/ページ数 202p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784772415712
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3011

出版社内容情報

浦河べてるの家から生まれ依存症自助グループ・発達障害当事者グループとともに発展してきた当事者研究を,「中動態の世界」をキーワードに國分功一郎と熊谷晋一郎が語り合い,向谷地生良,信田さよ子,上野千鶴子,坂口恭平,綾屋紗月,当事者研究の名の下に集った当代随一の書き手たちが語り尽くす!

 ある種の必然性とともに浦河べてるの家から自生した統合失調症の当事者研究は,アディクション系自助グループと再-合流しながら当事者運動を異化し,発達障害やその他のフィールドへと伝播を続けている。当事者運動からつづく歴史を回顧しながら医療・保健・福祉の領域における「静かな革命」を定位し,哲学者や社会学者をも魅了するその革新性,さらに「当事者中心エビデンス」を確立しつつある近未来を展望する。
 「1-みんなの当事者研究」「2-来たるべき当事者研究」「3-当事者研究のドライビングフォース」における理論的考察を経て,実践篇といえる後半では,本特集で最大の力点を置く「4-当事者研究をはじめよう!」では当事者研究をはじめるための基礎知識をQ&A形式で提示しながら,当事者研究参加レポートを臨場感とともに紹介する。「5-ひろがる当事者研究」では実践レポートによる当事者研究データベースを構築し,最終セクション「6-当事者研究の進化形態」ではこれまで予想もつかなかった当事者研究の進化形態を瞥見して近未来の医療・福祉を予見する。

 当事者研究の過去と現在を包括し,そしてその未来をまでも予見していく,みんなでつくるみんなの当事者研究入門ガイド。
 
おもな目次

1-みんなの当事者研究
総論「みんなの当事者研究」 熊谷晋一郎
2-来たるべき当事者研究
対談「来たるべき当事者研究」 熊谷晋一郎+國分功一郎
3-当事者研究のドライビングフォース――当事者研究の「歴史/哲学」
生きて存ることの研究 福島 智
当事者研究とソーシャルワーク 向谷地生良
当事者研究と精神医学 丹羽真一
自助グループと当事者性 信田さよ子
当事者研究と「哲学」 石原孝二
当事者研究と「教育学」 河野哲也
当事者研究と「現象学」 村上靖彦
当事者研究と「社会学(女性学)」 上野千鶴子
4-当事者研究をはじめよう!――当事者研究Q&A
[編集・執筆]綾屋紗月+当事者研究のやり方研究会
5-ひろがる当事者研究――当事者研究の「実践」
男性薬物依存症の当事者研究 秋元恵一郎
女性薬物依存症の当事者研究 上岡陽江
統合失調症の当事者研究 中嶋正人
双極性障害の当事者研究 坂口恭平
おとなの発達障害の当事者研究 大嶋栄子
レビー小体病の当事者研究 樋口直美
子どもの当事者研究 森村美和子
吃音の当事者研究 山田舜也
聴覚障害の当事者研究 松﨑 丈
ジェンダーの当事者研究 大嶋栄子
こじらせ男子の当事者研究 清田隆之
6-当事者研究の進化形態――当事者研究の「未来」
当事者研究の支援効果に関するエビデンス 熊谷晋一郎
当事者主導研究――User-led studyの動向と未来について山崎修道
精神医療のコ・プロダクション 西田淳志
浦河べてるの家の縦断研究 石川亮太郎+)小林 茂
医療観察法病棟における当事者研究の実践 高橋 昇
[補論]Discovery志向型共同研究
顔認知時のスキャンパターン 加藤正晴
語りの自然言語処理 荒牧英治
ASD視覚体験シミュレーター 長井志江
「言いっぱなし聞きっぱなし」のエスノメソドロジー 浦野 茂
パーソナルスペース 浅田晃佑

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ティコ

9
2017年8月発行だから、4年積読してた本かw 熊谷晋一郎と国分功一郎の対談が興味深くも理解できず、何回も挫折して諦めて寝かせてた💤 対談には「一部のマイノリティにとって、自分の経験を解釈したり人と共有するためのツールとして日常言語は使い勝手が悪い」という発言がある。言葉のバリアフリー化のための言語資源として中動態が使えるのではないかと。興味深いが、そもそも中動態とはなんぞや?笑 そして、「中動態の世界」なる本を買ったり。長かった。二人の対談の後は、当事者研究の実践方法や体験談だったので読みやすかった2021/12/02

またの名

9
見た目ですぐ障害だと分かる困難なら医学や社会的な運動も対応を進めていけるのに対し、自分の中でどんな法則性があって問題化するのか見えにくい障害を持つ人が惹かれがちという、当事者研究。トラブルの原因を大雑把に普遍的に規定してしまうアカデミズムや頑固な単純思考の支持者たちの先入観を越えて、自分の身に起きることを自ら考え研究してく営みには垣根も一般的原理もなく、依存症、精神障害、女性学、吃音者、こじらせ男子までが関心を抱く。2017年話題だった中動態がどういう風に現実に叫ばれている訴えに応えるのかの解答も、提示。2018/04/30

saiikitogohu

3
「ノーブ効果…倫理的に良いとされる行動と比べ、悪い行為の方が「意図的に行った」と解釈されやすい認知的なバイアス…ASDの人ではこよノーブ効果が起こりにくく…」「一般にある行為者に意図性があるから責任を問われると思いがちですが、事態はまったく逆で、責任を押し付けたくなるような「悪い行為」だからこそ、行為の主体に意図性を帰属させるという順序になっているのではないか」15「「自分で自分のことを決める」と言っても、まず自分のことを理解していなければ何も決められない…」182019/07/07

Asakura Arata

2
我々医療者は患者さんが本来抱えるべきものを奪っていたのではないか。医療的解釈で患者さんを囲い込み、生業として成り立たせたのではないか。だいたい患者さんと書いている時点で変だよな。 今後、今まで医療が囲い込んでいたユーザーの所有物を、ユーザー自身のものとして扱って行く趨勢になって行くのだろう。その方が、ユーザーとしてはメリットが多いと思う。 当事者研究って、自分もずっとやってきたような気がする。2018/10/09

ショコラ

1
新しい発達のコミュニティを知った。 子どもの当事者研究についても書かれているので珍しい一冊だと思う。 194ページ自閉スペクトラム症のひとは、物体や他者を観察する時、視野の中心で対象をちゅうしするのではなく、は横目で見ることが多いことが報告されている→わかる!!! ASDは定型発達者に比べて定常時で1.2から1.3倍の瞳孔を持つことが報告されているらしい。2013年の論文 実験した際も屋外に出ると眩しいと報告を受けた。 78ぺ 〜感覚責められている言葉が出てきた時、責められ感覚があるんですね!と聞く受入る2019/09/18

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