出版社内容情報
本書は,子育て支援実践の理論的基盤を明らかにし,「世代間伝達」という母子臨床における重要概念を確立した名著の増補決定版である
渡辺 久子[ワタナベ ヒサコ]
内容説明
世代間伝達の鎖を断つために!心の安全基地としての母子の絆をつくる。“子育て支援”実践のための理論的基盤を明らかにした名著、新訂増補版登場。
目次
序編(社会の変容と子どもの心;心の芽生えと親子関係;世代間伝達の精神病理;少子化時代の精神療法)
第1部 乳幼児精神医学(愛着と周産期;関係性の障害と乳幼児;乳幼児心性とライフサイクル;乳幼児の精神障害の診断と分類;乳幼児期の神経症的障害;食と心の原点としての授乳体験;乳幼児期のfeedingと摂食障害)
第2部 母子臨床の実践(照らしあう母子の関係;世代間伝達の治療構造論―親‐乳幼児治療;親‐乳幼児治療の実際:理論と技法;摂食障害と世代間伝達;子どもの心身症;児童虐待と世代間伝達―連鎖を断ち切るために;臨床心理・精神医学的観点からの児童虐待への対応について)
著者等紹介
渡辺久子[ワタナベヒサコ]
慶應義塾大学医学部を卒業後小児科、精神科、神経内科、精神分析を学び専門は小児精神医学、精神分析学、乳幼児精神医学。現在、慶應病院小児科で思春期やせ症、被虐待児、人工受精で生まれた子ども、自閉症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、工業化社会の複雑な葛藤に生きる子どもたちを治療的に支援している。平成20年8月1~5日に横浜パシフィコでアジア初の世界乳幼児精神保健学会第11回世界大会を開催し、日本組織委員会の会長を務める。現職、慶応義塾大学医学部小児科学教室専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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小鈴
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