出版社内容情報
近年は、入院中心から地域ケア中心へ、と言われながら、なかなか地域移行が進まない。
障害を持つ人たちが地域で暮らしていくためには、?@自尊心を持つこと、?A再発しない生活を維持すること、?Bどんな場面でも自立の可能性を探ること、?Cお互いに(支援者側も)生きて良かったと思える人生を歩むこと、が必要である。
日本の実状に合ったシステム作りには何が必要なのか?を踏まえ、多角的な視点で現状を解説する。
【著者紹介】
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内容説明
日本の精神科医療は、入院中心から地域ケア中心への転換期にあたり、地域活動の広まりを見せ、その過程で精神科地域ケアのこれからの方向性を模索している。精神科医療が地域ケア中心に移行してゆく中で、将来の日本の精神科地域ケアを支える仕組みを検討した。
目次
1 多機能型精神科診療所の目指すもの(日本の精神科地域ケアの多機能型への発展;多職種・多機能型精神科診療所の展開 ほか)
2 コミュニティケアを支える技術―錦糸町モデルの理念と実践(地域ケアチームの形成のための集団精神療法的視点;精神科外来医療におけるコメディカル・スタッフの役割と協働 ほか)
3 各地の事例(多機能垂直統合型精神科診療所での包括的地域ケアへの取り組み;多機能型精神科診療所で行うリカバリー支援 ほか)
4 諸外国から学ぶ(イタリアの地域精神保健チームの実践;カナダでの地域精神保健チームの実践 ほか)
5 多機能型精神科地域ケアの今後の展望
著者等紹介
窪田彰[クボタアキラ]
1974年3月金沢大学医学部卒業、東京医科歯科大学精神神経科研修医。1975年11月社会福祉法人海上寮療養所勤務にて、土居健郎・吉松和哉・鈴木純一先生に薫陶を受ける。1979年1月東京都立墨東病院精神科に勤務し、日本で最初の精神科救急事業の立ち上げに携わる。退院した患者を中心に通院者クラブを立ち上げる。1983年4月クラブハウス「友の家」を開設し、以降錦糸町で地域の拠点づくりに邁進。1986年4月クボタクリニック開業。日本多機能型精神科診療所研究会代表世話人。医療法人社団草思会理事長・クボタクリニック院長、社会福祉法人おいてけ堀協会理事長、前日本デイケア学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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