内容説明
著者の子ども臨床の原点、タビストック・クリニックでの訓練の生きた成果をここに。こころの痛み、苦しみに出会い格闘し、学ぶ。
目次
第1部 タビストック方式乳児観察の経験(タビストック方式乳児観察とは何か?;タビストック・クリニック方式乳児観察の一事例)
第2部 子どもの精神分析的心理療法の経験(子どもの精神分析的心理療法とは何か?;自閉症児への精神分析的アプローチ―ポスト・クライン派の実践;メアリー:ポスト・クライン派精神分析の展開―自己愛的な少女との精神分析的心理療法;アン:愚かさとその対象関係―虐待を受けていた知的障害の青年期の少女との精神分析的心理療法;トム:破局的侵入としての授乳―漠然とした毒と死の恐怖に脅える少年との精神分析的心理療法;サム:自閉現象とそこからの脱却をめぐって―アスペルガー症候群の青年との精神分析的心理療法;ジュリー:性的虐待からの回復―性的虐待を受けた少女との精神分析的心理療法)
第3部 子どもの精神分析的心理療法の訓練(タビストック・クリニックとアルバレズ先生について;心理臨床における個人分析の意義;ビオンに学ぶ分析臨床―何をどのように学んだか?;子どもの精神分析的心理療法―その訓練と実践)
著者等紹介
平井正三[ヒライショウゾウ]
1963年兵庫県生まれ。1986年京都大学教育学部卒業。1992年京都大学教育学部大学院博士課程満期退学。1990年から97年まで英国のタビストック・クリニックに留学。子どもの精神分析的心理療法の訓練を受ける。帰国後、佛教大学臨床心理学研究センター嘱託相談員、京都光華女子大学人間関係学部助教授などを経て、2003年から京都にて個人開業心理療法に専念。御池心理療法センター代表、NPO法人子どもの心理療法センター理事長および大阪経済大学大学院人間科学研究科客員教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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