目次
第1部 理論編―自殺予防の基礎知識(子どもの自殺の現状と理解;日本と海外の学校における自殺予防教育の概観;日本の学校における自殺予防教育の必要性と方向性)
第2部 実践編―自殺予防プログラムと危機介入(教師を対象とした自殺予防プログラム;子どもを対象とした自殺予防プログラム;学校における自殺の危機への対応の実際)
第3部 事例編―ケースから学ぶ自殺リスクへの対応(生徒の自殺企図に関わったケース(学級担任として)
同僚との連携を模索しながら関わったケース(教育相談係として)
学校・関係機関との連携をめざして関わったケース(院内学級担任として)
養護教諭との連携のもとに関わったケース(教育相談係として)
卒業後も関わり続けたケース(部活動顧問として)
5つの事例からみえてくるもの)
著者等紹介
阪中順子[サカナカジュンコ]
大阪生まれ。大阪府立大学経済学部卒業。兵庫教育大学大学院学校教育研究科(生徒指導コース)修了。公立小中学校教諭。四天王寺学園小学校、四天王寺学園中学校カウンセラー現職。臨床心理士学校心理士スーパーバイザー。文部科学省「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」委員。日本自殺予防学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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U-Tchallenge
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新型コロナウイルスの影響からか、自殺者数が昨年に比べると増えている、ということを耳にした。実際に自殺の報道を多く耳にしている。だから、子どもたちだって自殺に関する情報を持ってしまっている状況にある。だからこそ、何も手を打たないのではなく、何かしらの働きかけはすべきではないだろうか。そのことは本書の中でも著者が触れている。現在の社会状況を考えると、子どもたちへの自殺予防教育の重要性は高まっている。だから、どの教師にとっても、一度は目を通してみてもらいたい一冊である。2020/11/03
U-Tchallenge
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自殺予防教育について積極的に取り組んでこられた著者の一冊。子どもの自殺の現状(もちろん、刊行当時のデータなので多少古くなっている)から、子どもたちへの自殺予防教育の必要性を感じられる内容となっている。そこから、具体的な実践例が挙げられている。実践されているからこそ、その記述の重みが感じられた。ただ実践を提示されているわけではなく、学術的な裏づけも載せられている。だから、少々読むのには骨がおれるかもしれない。でも、子どもたちへの自殺予防教育について考えたい者にとっては必読の一冊には違いない。2020/07/08