出版社内容情報
臨床現場でよく使用される神経心理学的アセスメントの概論および高次脳機能との関連も含めた総合的な解釈法について解説した必携のハンドブック。
近年，発達障害児・者への心理アセスメントとして，知能指数や発達指数の評価だけでなく神経心理学的アセスメントによる評価が求められている。また，認知症疾患の増加にともなって詳細な認知機能評価の重要性が増している。
本書では臨床現場でよく使用される神経心理学的アセスメントの概論および高次脳機能との関連も含めた総合的な解釈法について解説する。また，検査を実施する上での留意点なども含めて臨床実践として理解しやすいように可能な限り症例も交えて紹介した。
神経心理学的アセスメントに関わる医師，臨床心理士，作業療法士，言語聴覚士，看護師など専門職の方々だけでなく，これから神経心理学的アセスメントに取り組もうとしている学生や大学院生にとっても必携のハンドブックである。
はじめに000
第1章 神経心理学的アセスメント概論000
1. 神経心理学的アセスメントの目的000
2. 神経心理学的アセスメントの方法000
3. 神経心理学的検査を実施する上での一般的留意点000
第2章 脳科学概論000
1. 脳画像や脳機能画像の基礎知識000
2. 発達障害に関連する近年の脳機能研究000
3. 脳機能の基礎知識000
第3章 利き手検査000
1. エディンバラ利き手検査（Edinburgh Handedness Inventory：EHI）000
第4章 全般的知的機能検査000
1. ウェクスラー式児童用知能検査
（Wechsler Intelligence Scale for Children：WISC-?V・?W）000
2. ウェクスラー式成人知能検査
（Wechsler Adult Intelligence Scale：WAIS-R, WAIS-?V）000
3. カウフマン式児童用アセスメント・バッテリー
（Kaufman Assessment Battery for Children：K-ABC, KABC-?U）000
4. DN-CAS認知評価システム
（Das-Naglieri Cognitive Assessment System：DN-CAS）000
5. 神経行動認知状態検査
（Neurobehavioral Cognitive Status Examination：COGNISTAT）000
6. 精神状態短時間検査（Mini-Mental State Examination：MMSE）000
7. モントリオール認知アセスメント
（Montreal Cognitive Assessment：MoCA）000
8. 神経心理状態反復性バッテリー（Repeatable Battery for the Assessment of
Neuropsychological Status：RBANS）000
9. アルツハイマー病アセスメント・スケール
（Alzheimer’s Disease Assessment Scale：ADAS）000
10. 長谷川式簡易知能評価スケール
（Hasegawa Dementia Scale：HDS, HDS-R）000
11. N式精神機能検査（Nishimura Dementia Scale：NDS）000
12. N式精神機能検査（Nishimura Dementia Test：NDTest）000
13. 統合失調症用認知の簡易アセスメント
（Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia：BACS）000
14. 日本版成人読みテスト（Japanese Adult Reading Test：JART）000
15. 一般職業適性検査（General Aptitude Test Battery：GATB）000
第5章 前向性記憶機能検査000
1. 改訂版ウェクスラー式記憶検査
（Wechsler Memory Scale-Revised：WMS-R）000
2. 三宅式言語記銘力検査000
3. ベントン視覚記銘検査（Benton Visual Retention Test：BVRT）000
4. レイ複雑図形（Rey-Osterrieth Complex Figure：ROCF）000
第6章 行動記憶検査000
1. リバーミード行動記憶検査
（Rivermead Bahavioural Memory Test：RBMT）000
第7章 逆向性記憶機能検査000
1. 自伝的記憶検査（Autobiographical Memory Test：ABMT）000
2. 価格テスト（Prices Test）000
第8章 注意・集中機能検査000
1. 標準注意検査法（Clinical Assessment for Attention：CAT）・
標準意欲検査法（Clinical Assessment for Spontaneity：CAS）000
2. 行動性無視検査（Behavioural Inattention Test：BIT）000
第9章 視空間認知機能検査000
1. 時計描画検査（Clock Drawing Test：CDT）000
2. コース立方体組み合わせ検査（Kohs Block Design Test）000
3. レーヴン色彩マトリックス検査
（Raven’s Coloured Progressive Matrices：RCPM）000
4. 標準高次視知覚検査（Visual Perception Test for Agnosia：VPTA）000
第10章 遂行機能検査000
1. 線引きテスト（Trail Making Test：TMT）000
2. 実行時計描画課題（Executive Clock Drawing Task：CLOX）000
3. 実行検査（Executive Interview：EXIT25）000
4. 遂行機能障害症候群の行動評価
（Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome：BADS）000
5. 標準高次動作性検査（Standard Performance Test of Apraxia：SPTA）000
第11章 前頭葉機能検査000
1. 語流暢性テスト（Verbal Fluency Test：WFT）000
2. 前頭葉アセスメント・バッテリー（Frontal Assessment Battery：FAB）000
3. ウィスコンシンカード分類検査（Wisconsin Card Sorting Test：WCST）000
4. ストループ・テスト（Stroop Test）000
5. 修正作話質問紙（Modified Confabulation Questionnaire）000
第12章 意思決定機能検査000
1. マックアーサー式治療用同意能力アセスメント・ツール
（MacArthur Competence Assessment Tool-Treatment：MacCAT-T）000
2. アイオワ・ギャンブリング課題（Iowa Gambling Task：IGT）000
第13章 失語症検査000
1. WAB失語症検査（Western Aphasia Battery：WAB）000
2. 標準失語症検査（Standard Language Test of Aphasia：SLTA）000
第14章 定性的アセスメント000
1. ハノイの塔（Tower of Hanoi）による定性的アセスメント000
2. 脳梁離断症状の定性的アセスメント000
3. 発達障害の定性的アセスメント000
第15章 神経心理学的検査報告書の書き方000
おわりに000
索 引000
【著者紹介】
●著者略歴：
1962年生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士課程前期課程修了。専門領域は神経心理・臨床心理学的アセスメント。医療法人恒昭会藍野病院臨床心理科ほかを経て、現在、花園大学社会福祉学部臨床心理学科教授。同大学心理カウンセリングセンター長。臨床心理士。
著書等：『高齢者こころのケアの実践 上巻：認知症ケアのための心理アセスメント，下巻：認知症ケアのためのリハビリテーション』（創元社，編著），『高齢者のこころのケア』（金剛出版，共著），『発達障害支援の可能性』（創元社，共著），『実践 糖尿病の心理臨床』（医歯薬出版，共著），『臨床心理学ことはじめ』（ナカニシヤ出版，共著）ほか。
内容説明
近年、発達障害児・者への心理アセスメントとして、知能指数や発達指数の評価だけでなく神経心理学的アセスメントによる評価が求められている。また、認知症疾患の増加にともなって詳細な認知機能評価の重要性が増している。本書では臨床現場でよく使用される神経心理学的アセスメントの概論および高次脳機能との関連も含めた総合的な解釈法について解説する。また、検査を実施する上での留意点なども含めて臨床実践として理解しやすいように可能な限り症例も交えて紹介した。
目次
神経心理学的アセスメント概論
脳科学概論
利き手検査
全般的知的機能検査
前向性記憶機能検査
行動記憶検査
逆向性記憶機能検査
注意・集中機能検査
視空間認知機能検査
遂行機能検査
前頭葉機能検査
意思決定機能検査
失語症検査
定性的アセスメント
著者等紹介
小海宏之［コウミヒロユキ］
１９６２年生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士課程前期課程修了。専門領域は神経心理・臨床心理学的アセスメント。医療法人恒昭会藍野病院臨床心理科ほかを経て、花園大学社会福祉学部臨床心理学科教授。同大学心理カウンセリングセンター長。臨床心理士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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