子どものトラウマと悲嘆の治療―トラウマ・フォーカスト認知行動療法マニュアル

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子どものトラウマと悲嘆の治療―トラウマ・フォーカスト認知行動療法マニュアル

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  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772413879
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

子どものトラウマ被害に対する科学的な効果が実証された支援と治療法であるトラウマ・フォーカスト認知行動療法(TF-CBT)のマニュアル。

子どものトラウマ被害への援助と治療法の開発は,成人のそれと比して必ずしも順調に進展したとは言いがたい。
本書で述べるトラウマ・フォーカスト認知行動療法(TF-CBT)は,トラウマやトラウマ性悲嘆を受けた子どもへの治療法として信頼すべき理論的基盤を持ち,科学的に効果が実証され,厳密な臨床家の養成システムに支えられているアプローチである。
本書では,著者らの20年余にわたる臨床研究と実践現場での適用の試みを通してモデル化されたTF-CBTのすべてを余すところなく紹介する。第1部は,児童期トラウマの影響,TF-CBTモデルの概念,アセスメント技法を紹介し,第2部はトラウマに焦点を当てた構成要素を,覚えやすい頭文字の組み合わせ,PRACTICEを用いてわかりやすく描き出す。さらに第3部ではトラウマ性悲嘆に焦点を当てた構成要素を詳述する。どちらの構成要素についても,単なる施行法の説明に留まらず,綿密な研究成果と豊富な臨床体験双方から,文化や発達,子どもと親双方への介入の留意点,困ったときの対処法など,施行に必須の臨床感覚がみごとに凝縮されている。また,巻末の付録では,わかりやすい配付資料と情報の見本,子ども,親,治療者のための文献などの参考資料一覧を掲載した。
子どものトラウマ治療の福音として訳出が待たれていたTF-CBTマニュアルが,第一線の臨床家らによってついに刊行された。

推薦のことば 3
日本の読者の皆様へ 5
著者らについて 7
序 文 11
謝 辞 15
目 次 17

第1部 トラウマ・フォーカスト認知行動療法 23
第1章 トラウマ,悲嘆が子どもと家族に及ぼす影響 25
児童期のトラウマとは何か? 25
トラウマ症状とは何か 28
トラウマ性悲嘆が子どもに及ぼす影響 39
なぜ児童期トラウマ性悲嘆を他の悲嘆と区別して扱うのか? 42
段階的治療 42
要 約 44

第2章 トラウマを受けた子どもに対するアセスメント技法 45
トラウマ曝露を評価する 45
PTSD症状のアセスメント 46
それ以外の精神疾患のアセスメント 47
児童期トラウマ性悲嘆のアセスメント 54
家族にアセスメントをフィードバックする 57

第3章 TF-CBTモデル─その仕組み 59
TF-CBTモデルの発展の歴史 60
子どもの個人治療モデルと親子合同治療モデル 63
TF-CBTモデルにおける文化的価値観の重要性 68
適応能力をのばすこと:補助サービスの重要性 69
本書を使用する際の注意点 71
まとめ 73

第4章 TF-CBT治療者の役割 74
治療関係が中心であるということ 75
治療者の判断,スキル,創造性の重要さ 76
治療者の資格認定と訓練 79
こんなときどうしたらいいの? 80
第2部 トラウマに焦点を当てた構成要素 83
TF-CBTの構成要素の紹介 85
トラウマに焦点を当てた構成要素1 心理教育 87
TF-CBTモデルについての心理教育 91
トラウマ性悲嘆を経験した子どもに対する心理教育 91
こんなときどうしたらいいの? 92

トラウマに焦点を当てた構成要素2 ペアレンティングスキル 96
賞賛(褒めること) 97
選択的注目 99
タイムアウト 100
随伴性強化プログラム 101
こんなときどうしたらいいの? 102

トラウマに焦点を当てた構成要素3 リラクセーション 105
呼吸集中法/マインドフルネス/瞑想 106
漸進的筋弛緩法 111
トラウマ性悲嘆を持つ子どもたちに対するリラクセーション 114
親に対するリラクセーション法 115
他のリラクセーション技法 116
こんなときどうしたらいいの? 116

トラウマに焦点を当てた構成要素4 感情の表現と調整 119
感情同定:子どもと一緒に気持ちを確認する 119
親との感情表現 121
思考中断と肯定的イメージ 123
肯定的自己対話/ポジティブ・セルフトーク 125
子どもの安全感の強化 126
問題解決とソーシャルスキルを高める 128
ソーシャルスキルを構築する 133
扱いにくい情動状態を管理する 134
トラウマ性悲嘆をもつ子どものための感情調整 135
親向けの感情調整 136
こんなときどうしたらいいの? 139

トラウマに焦点を当てた構成要素5
  認知対処と認知処理?T─認知の三角形 142
正確さを欠いた役に立たない思考の型 147
親にとっての認知の三角形 150
生き残った親の安全感の強化 152
こんなときどうしたらいいの? 153

トラウマに焦点を当てた構成要素6 トラウマナラティブ 156
トラウマ性悲嘆を持つ子どものためのトラウマナラティブ 166
トラウマナラティブを親と共有する 168
こんなときどうしたらいいの? 171

トラウマに焦点を当てた構成要素7
  認知対処と認知処理?U─トラウマ体験を処理する 176
不正確な認知,役に立たない認知を探り,修正する 177
トラウマ的な死と認知処理 182
子どものトラウマを親と一緒に処理する 184
こんなときどうしたらいいの? 185

トラウマに焦点を当てた構成要素8
  トラウマの想起刺激を実生活内で克服する 187
こんなときどうしたらいいの? 191

トラウマに焦点を当てた構成要素9 子どもと親の合同セッション 193
こんなときどうしたらいいの? 196

トラウマに焦点を当てた構成要素10 将来の安全と発達の強化 198

第3部 悲嘆に焦点を当てた構成要素 209
悲嘆に焦点を当てた構成要素の紹介 211

悲嘆に焦点を当てた構成要素1 悲嘆の心理教育 212
子どもに対する悲嘆の心理教育 212
親に対する悲嘆の心理教育 213
こんなときどうしたらいいの? 215

悲嘆に焦点を当てた構成要素2
  喪失を嘆くことと故人への両価的な感情の解決
 ─「私が恋しいと思うこと・思わないこと」 218
喪失を嘆き悲しむ:「私が恋しいと思うこと」 218
故人にまつわる両価的な感情を解決する:「私が恋しいと思わないこと」 221
喪失を嘆き,故人に対する両価的な感情に取り組む:親への適用 224
こんなときどうしたらいいの? 227

悲嘆に焦点を当てた構成要素3 故人のよい思い出を記憶にとどめる 229
よい思い出を子どもの記憶にとどめる 229
よい思い出を親の記憶にとどめる 232
こんなときどうしたらいいの? 233
悲嘆に焦点を当てた構成要素4
  故人との関係を再定義し,現在の関係に向き合う 235
子どもに対する故人との関係の再定義 235
親に対する関係性の再定義 237
1人で子育てできるのかという心配 239
こんなときどうしたらいいの? 240

治療の振り返りと治療の終結 242
こんなときどうしたらいいの? 247

付録1 配布資料 249
ドメスティック・バイオレンス情報シート[親用] 250
ドメスティック・バイオレンス情報シート[子ども用] 254
子どもの性虐待情報シート[親用] 256
子どもの性虐待情報シート[子ども用] 263
リラクセーションの手引き 266
感情調整の手引き 268
1週間で認知の三角形を練習する 269
サークル・オブ・ライフ 271

付録2 資 料 272
子どもや若者向けの書籍 272
親向けの書籍 275
児童期の悲嘆に関する専門職のための資料 275
児童期トラウマとトラウマ性悲嘆に関する専門職のための資料 276
ゲーム 281
ウエブサイト 281

付録3 そのほかの研修機会について 283
TF-CBT WEB 283
全米子どものトラウマティック・ストレス・ネットワーク 283

監訳者あとがき 285

内容説明

子どものトラウマ被害への援助と治療法の開発は、成人のそれと比して必ずしも順調に進展したとは言いがたい。本書で述べるトラウマ・フォーカスト認知行動療法(TF‐CBT)は、トラウマやトラウマ性悲嘆を受けた子どもへの治療法として信頼すべき理論的基盤を持ち、科学的に効果が実証され、厳密な臨床家の養成システムに支えられているアプローチである。本書では、著者らの20年余にわたる臨床研究と実践現場での適用の試みを通してモデル化されたTF‐CBTのすべてを余すところなく紹介する。第1部は、児童期トラウマの影響、TF‐CBTモデルの概念、アセスメント技法を紹介し、第2部はトラウマに焦点を当てた構成要素を、覚えやすい頭文字の組み合わせ、PRACTICEを用いてわかりやすく描き出す。さらに第3部ではトラウマ性悲嘆に焦点を当てた構成要素を詳述する。どちらの構成要素についても、単なる施行法の説明に留まらず、綿密な研究成果と豊富な臨床体験双方から、文化や発達、子どもと親双方への介入の留意点、困ったときの対処法など、施行に必須の臨床感覚がみごとに凝縮されている。また、巻末の付録では、わかりやすい配付資料と情報の見本、子ども、親、治療者のための文献などの参考資料一覧を掲載した。

目次

第1部 トラウマ・フォーカスト認知行動療法(トラウマ、悲嘆が子どもと家族に及ぼす影響;トラウマを受けた子どもに対するアセスメント技法;TF‐CBTモデル―その仕組み ほか)
第2部 トラウマに焦点を当てた構成要素(心理教育;ペアレンティングスキル;リラクセーション ほか)
第3部 悲嘆に焦点を当てた構成要素(悲嘆の心理教育;喪失を嘆くことと故人への両価的な感情の解決―「私が恋しいと思うこと・思わないこと」;故人のよい思い出を記憶にとどめる ほか)